総会で生徒会長を「つるし上げ」

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 6月25日の朝日新聞に、「生徒会長にいじめ 総会で『つるし上げ』」という記事が掲載されていた。昨年11月、当時1年生だった生徒会長が、生徒総会で「つるし上げにあった」と訴え、翌日から不登校、PTSDと診断されたという。県教育委員会も「いじめ」を認定したことがわかった。

 記事によると、2025年9月に投票で女子生徒が生徒会長に選ばれた。2か月後の11月に初めて臨んだ生徒総会で、責め立てるような質問を浴びせ続けられたという。質問するなどをしたのは、当時2~3年の生徒会役員や経験者4人とある。全校アンケートには、「集団の先輩で一人の後輩をたたいているような質疑応答だった」とある。
 さらに、笑ったり、はやし立てたりした生徒もいたというから、生徒会長にとっては、相当つらい場だったと想像できる。それも先輩の役員から追及を受けているわけだから、「後ろから鉄砲が飛んでくる」という状況だ。さらに、後日の生徒へのアンケートの回答には、「見ている先生も何も言わなかった」というものもあった。
 女子生徒の保護者は、「どうしてこういうことが起きたのか、学校からは納得のいく説明が聞けなかった」というから、学校もきちんと説明していないのだろう。

 さて、この記事についての疑問は、この生徒総会でどのようなやり取りがあったのかという内容の面である。長野県教育委員会のwebpageを確認したが、6月19日付けの報告書というのは、この記事が発表された段階では確認できなかった。記事から想像するしかないが、生徒会役員内部の意見対立、先輩と後輩との確執が総会に持ち込まれたのかもしれない。どのような対立があったかわからないが、生徒総会とは、生徒の意思表示を決める場であり、総会に向けて生徒会役員は一枚岩となって臨むべきだろう。内部の意見対立があったとしても、徹底的な話し合いが行われ、一致点を見出すのが組織内民主主義である。もし、一致点が見いだせず、意見が対立したままであるのなら、論点整理を行い、生徒全体に意見を問うという形が望ましい。

 ただ、このような作業は、高校生にはハードルが高い部分もある。生徒会顧問の教師が、リーダーシップを発揮しなければならなかったかもしれない。おそらくこのような指導はなされていなかったのだろう。だから、総会での「つるし上げ」のような形で、意見の対立が「集団での言葉の暴力」という形になってしまったのかもしれない。

 保護者は、学校の説明に納得していないので、第三者委員会の設置を求めている。第三者委員会で問題を明らかにするのが良いのではないか。


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