6月26日の読売新聞に「教室で盗撮 10人共有か」という見出しで、小学校教諭が児童の下着などのわいせつ画像を投稿し、その画像をSNSのグループチャットで10人ほどの教員が共有していたという事件が報道された。NHKも夜のニュースでトップに伝えている。とんでもない事件である。
逮捕された名古屋市の教諭は主幹教諭、横浜市の教諭は学年主任というではないか。学校の中で、中核を担うミドルリーダーの位置である。さらに、共有していた教諭10名ほどのグループ内で、「機会があってうらやましいです」などといったメッセージも確認されているらしい。
この事件の発覚は、名古屋市立小の教諭が名古屋駅市内のホームで、当時15歳の女性のリュックに体液をかけたとして逮捕されたことがきっかけとなっている。スマートフォン等を解析し、チャットの存在を把握したというのである。
横浜市教育委員会は、横浜市の教諭について、「これといった保護者からの苦情や、指導すべき事項もなく……。表現が難しいですが、いたって『普通の先生』と聞いております」とコメントしている。
この事件、特殊な事件なのだろうか。10名ほどの教諭が関係していることや「機会があってうらやましいです」などとコメントしていることを考えると、正直、常軌を逸している集団といえるだろう。しかし、10名ほどの教諭がSNSでつながっていることを考えると、事件の解明はまだまだ続くのではないかと思う。
できれば、特殊な事件であってほしい。教員不足から採用試験の低倍率、教員の劣化による事件となれば、事件はどこででも起こる可能性が高くなり、学校現場は深刻である。
前述の教育委員会は、次のようにコメントしている。
「こういった類いの不祥事は事前に認知することが難しいというのが現状であります。この先生も勤務中は問題なく振る舞ってらっしゃったわけです。どうしようもないというのが、正直なところです。」
問題はどうも特殊な事件で済みそうに無いようだ。
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