大崎市が休日の部活動に関して、古川工業高校と覚書を交わしたという事は、前にブログで書いた。このような取り組みは、中学校の部活動を高校に押し付けているように思えて、どうも釈然としない。そこで、大崎市教育委員会に、今回の覚書について質問してみた。質問内容は、
①中学生の引率には,中学教員が必要ですか?
②事件・事故・怪我が発生した時の責任の所在はどこにありますか?
③高校教員の負担軽減について,どのような施策を考えていますか?
という3点である。回答が返ってくることをあまり期待していなかったが、19日の夕刻に返信があった。ここで紹介したいと思う。
古川工業高等学校との覚書締結に関するご質問についてお答えいたします。
①中学生の引率には,中学教員が必要ですか?
→令和8年度からは個人での参加となるため,教員の引率はありません。
令和7年度は試行期間とし,中学校の部活動単位での参加となる場合は,教員(顧問)が引率することになります。
②事件・事故・怪我が発生した時の責任の所在はどこにありますか?
→令和8年度からは生徒個人の自主的な参加となるため,参加者各自での保険加入を必須とします。また,リスク関係については,参加申し込みの際に保護者から承諾書を提出していただくようお願いする予定で準備を進めております。
③高校教員の負担軽減について,どのような施策を考えていますか?
→県立高校のため高校側での対応となりますことから,こちらからの回答は控えさせていただきます。
以上となります。
ご理解のほどお願いいたします。
この回答によると、中学生の参加は、個人での参加という事である。保険加入と保護者の承諾書を必須とするものとなっている。保険加入は理解できるが、承諾書の中身が問題だ。事故・ケガについて一切高校側に責任を求めないのだろうか。高校側に瑕疵があって、中学生がけがをした場合、高校側に責任が無いとは言えない。この場合でも、承諾書には「高校に責任を求めない」という内容があるのだろうか。もしそうであれば、生徒・保護者にとって、理不尽な話である。日頃慣れ親しんでいない体育館やグラウンド、そして各施設での活動である。十分な注意が必要であることは言うまでもない。グラウンドの状況がどうなっているのかは知らないが、私が高校生の時(ラグビー部)も、野球部のボール、陸上部との交錯などに気を使いながらの活動であった。慣れていない中学生にとっては、より危険度が増す。
③の問いについては、県立高校の事であるから、「県に聞け」ということである。一度、宮城県に聞いてみたいと思う。さて、どんな回答が返ってくるか。たとえ、保険加入や承諾書があっても、高校側の教員の負担は相当なものだろう。明らかに「負担の押し付け」ではないかと思うのだ。この取り組みについて、このブログを読まれた方のご意見を聞かせていただければ幸いだ。
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