NHKのお昼12時30分から、過去の朝ドラの再放送をやっている。ちょっと前まで、「マッサンとエリー」を放送していた。次は何かと思えば、有村架純が主演の「ひよっこ」だ。どんなドラマかと思って検索するとNHKのドラマ紹介に次のように書いてあった。
「高度経済成長期の真っただ中、日本の発展を支えたのは、故郷を離れて働く“名もなき人々”でした。
集団就職で上京したひとりの少女が、東京での新しい暮らしの中で、人との出会いとやさしさに支えられ、自分の居場所を見つけていく青春の物語。」と
ただ、番組を見ていると、そんな生易しいドラマではない。茨城県の奥茨木村から出稼ぎに出てきた父親が突如失踪してしまうのだ。このブログを書いているのは、8月18日の早朝なので、昨日までのドラマは、行方知れずになった夫を探しに、妻(木村佳乃)が東京に出てくるところが描かれた。
東京に出てきて、夫がどんな生活をしていたか、まざまざと見せつけられた妻は、激しく動揺する。労働者の生活する部屋(タコ部屋だろう)を見て、唖然とするのだ。こんな環境で夫は毎日働いていたのかと。宿の女主人からも、雇い主からも、そして警察からも出稼ぎ労働者の失踪者が多い、見つからないだろうと宣言されてしまう。
ここまでこのドラマを見て、1964年当時と現在も社会構造は変わっていないとつくづく思った。何が違うか。地方からの出稼ぎ労働者が外国人労働者に替わっただけである。資本主義というのは、基本的に利潤追求のシステムだ。そのためには、利潤を上げるフロンティアを求め、安価な労働力で生産の効率化を図る。そのために、犠牲になるのが、安価な労働力といわれる人たちである。過去では、地方からの出稼ぎ労働者、今では東南アジアを中心とする外国人労働者たちである。
Googleで「出稼ぎ 失踪」と検索してみた。そうすると、目につくすべてが外国からくる労働者たちのトピックである。このドラマは1964年、東京オリンピック開催の年のことである。日本は戦争から立ちなおり、高度経済成長の明るさが見えた時期だ。オリンピックを迎え、突貫工事を進める建設現場の裏で、過酷な労働を強いられた出稼ぎ労働者がいたことを初めて知ったし、その労働は対象を替えて今でも続いていることを忘れてはならないと思う。
これが資本主義の牙だろう。

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