イメージ先行にならないか

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 イメージ先行にならないかと危惧する。何かというと、泉尾工業・東淀川工業・生野工業の3校が統合して開校される「府立FIORA(フィオーラ)高校」である。府立高校で横文字の校名は初めてだ。「FIORA」は、「Future-oriented」(未来志向)、「Integrated」(分野横断・統合)などの頭文字を組み合わせた造語らしい。

 毎年開催される大阪府立高校の「公立高校進学フェア」が今年も7月下旬に開催され、府教育庁高校改革課の職員が「FIORA高校」について熱心に説明したという。9月9日の読売新聞の地方版に大きく取り上げられていた。
府教育庁の職員は、
「2040年の未来社会で当たり前となる技術をつくるため、総合的に学び、分野を融合した力を育成する学校です」
「身に付けた内容を形にするため、大学進学を想定して対応します」
と説明している。説明を聞いた小中学生、保護者には好評のようだ。

 だが、学習計画は検討中だ。現在決まっている専攻は、ロボットやIT、エレクトロニクス(電子工学)のほかに、機械設計などのメカニクス、繊維や化学などのライフマテリアル、映像表現などのデザインクリエイトの6つを用意するという事だ。

 現在の3つの工業高校の教育内容は以下の通りである。

この3校の教育内容を統合して、6つの専科を創出すると言うが、足しただけにならないだろうか。私が経験した府立高校再編一番目の高校は、普通科と専門学科をまさに足しただけのカリキュラムとなっていた。なぜそうなるかと言えば、いくら再編しても施設を新しく増設したり、建設したりしない限り、新しいことは創出されない。また、教育を担う人材も3校の教員がベースになる。となると、結局は(1+1+1)÷3+αの学校になってしまうのだ。

 府教育庁の職員が言うようなイメージの「FIORA高校」になるためには、かなりの投資が必要になるのではないか。ヒトもカネも投資しなければならない。果たしてイメージだけが先行していないか、心配するところだ。


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