先週の朝ドラは、大きく揺れた。人員削減、賃金カットで団員と社長との間での労働争議が勃発した。ちょうど世界的な大恐慌が日本にも押し寄せ、経済的にもかなり苦しい時代である。この時に、歌劇を観覧するということは、かなり厳しいのだろう。新人も首を切られ、同期の桜庭もUSKを去ることになった。マドンナの大和が中心になって会社と交渉を繰り返すが、労働争議から離脱すれば一時金を払うなど、会社の切り崩しも露骨に行われる。団員の嘆願書も受け取ってもらえず、会社側と決裂した大和は、ストライキを決意するという話だった。今週は、ストライキで山寺に籠った大和やスズ子たちの話であるが、さてどう展開するだろう。
ところで、ストライキという言葉、最近は中々聞かない。西武百貨店の外資系への売却問題で、久しぶりにストライキという言葉をニュースで聞いたが、春闘でストライキはほとんどない。岸田総理は減税を言い出したが、どの税をどの程度どれほどの期間行うかは、全く不透明だ。これだけ、物価高になり実質賃金が低下している中で、大胆な減税策を打ち出さない限り、貯蓄に回ってしまう。消費が喚起されないだろう。消費が喚起されてこそ、企業も活性化し、国の税収も上がる。現在、国民の税負担は、五公五民の江戸時代並みである。税負担が大きすぎるだろう。増税で栄えた国は、歴史上存在しないのだ。このような状況で、デモも集会も労働争議もストライキも起こらない日本って、一体何なんだろうと思う。日本最大の労働団体である連合は、どうするつもりなのか。ある意味、この桃色争議から学ぶ必要があるのではないかとさえ思う。日本人は、おとなしすぎる。
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