広島県の広陵高校の学校改善検討委員会が、野球部のいじめ・暴力事案の問題を中心とする不祥事についての最終提言書を報告した。前回のA4一枚のぺらぺらの概要版とは違って、今回も概要版とはいえ、その内容は詳しく掲載されている。
要は、次のように報告書にも記載されているように、勝利至上主義が招いた結果という事だ。
「甲⼦園に出場することこそが最上の価値であるという考えのもと、野球部員が結束した
ことが、規律違反者に対する暴力を容認してしまった一つの要因といえる。」
この勝利至上主義が、野球部という部だけではなく、学校全体の体質となってしまっていたところに、広陵高校の根の深さがある。しかし、この体質は、広陵高校だけの問題なのだろうか。「甲子園出場」を至上の目的とするがゆえに、部員数、予算はもちろん推薦入試までも優遇されるという事は、強豪校と名乗る他の私立高校にもよくあることだ。文科省は、同様の不祥事を未然に防ぎ、私立高校の体質改善に向けた監視を強化しなければならない。
同志社国際高校の偏向教育といい、広陵高校の野球部の不祥事といい、内容は違えど、行政からの指導が日常的に行われていれば、防げた問題ではないか。私立学校法に守られ、行政の指導が入りにくい法の建付けになっていることが問題を発生させる遠因となっている。高校の授業料無償化で莫大な税金が私立高校に投じられている今、私立高校の公共性は益々増しており、私事性は縮小されている。税金を投じる限り、私立高校が公共性に見合った教育を行っているのかどうか、行政はもっと積極的に関与すべきだ。
私立学校を見直すべき時期に来ているのではないだろうか。
広陵高校学校改善検討委員会報告書
https://www.koryo.ac.jp/renewal2025/wp-content/uploads/koho/report/final_recommendation.pdf

コメントを残す