刺激的な見出しだが、本当に裏切られてしまった。少し前段の話が長くなるが聞いてほしい。話は、1年前に遡る。南海トラフ地震は、2035年を中央値として、±5年以内に必ず起こるというのが地震研究の第一人者の見解である。南海トラフ地震は100年周期で発生している。それが、2035年なのである。
私が住んでいる家は、約30年前に父親がある住宅メーカーに依頼して建てた。見た目もかなり立派な家だ。だから大丈夫だろうと思って耐震検査を依頼した。ところが、その結果にびっくり!屋根瓦が重たすぎて、震度6~7の地震で倒壊の恐れがあるというではないか。とんでもない話である。原因を聞いてみると、通常の瓦ではなく、特注の瓦を使用しており重たいのだ。まだ当時存命中だった父親に聞いてみると、「黒光りする良い瓦をお願いしたんや」と自慢げに話すではないか。父親の見栄のために、倒壊の恐れがあるのだ。なんと馬鹿げた話か。
馬鹿げた話でも住んでいる者の生命や生活に関わる問題なので、何とかしなければならない。また、閉店したたばこ店の建物も、築50年を超えているので、これも潰すか改修しなければならなかった。そこで、住宅メーカーの提案は、住宅金融ローンから資金を借りて、その返済のために店を潰して駐車場を経営するというものだった。ほぼその案で決まり、駐車場の設計も完成した。あとは工事をするだけという段階で、とんでもないことが発覚した。二軒隣の空き地が駐車場になることがわかったのだ。10台以上駐車できるスペースなので、私のところを駐車場にしても果たして需要があるかわからない。だから、もう一度計画を白紙に戻さなくてはならなくなった。
そこで、Bプランとして考えられたのが、店を改修して塾スペースにすることだ。近くに小学校があることも踏まえ、需要は確実にある。私も長年教師をしてきたので、それほど大きな負担はないし、現に一駅離れたところで小学生相手にロボット教室も運営しているから経験済みなのだ。
改修するとしても費用はかかる。そこで住宅メーカーの営業マンが、河内長野市空き家対策の担当と話をして、国の予算が決まれば、国が1/3、市が1/3、自己負担が1/3の援助をするプランを考えることになった。この時点で今年の1月の話である。国の予算は年度またいで成立したが、その後大阪府を通過して河内長野市までこの制度が決まるまでかなり時間がかかった。
7月に父親が亡くなり、バタバタと落ち着かない日々を過ごしていて、住宅メーカーに問い合わせる時間が無かったが、7月末にやっと連絡を取ることができた。そうすると、空き家対策の担当者はやる気満々なのだが、上司が認めないというのだ。どうも、市の財政を縮小傾向で編成しており、予算を回せないというではないか。
西野市長の施政方針を春に聞いたときは、空き家対策はいの一番に上がっていた。その時は、市役所が仲介して空き家の所有者と不動産業者をつなぐというものだ。西野市長も「市政も『責任ある積極財政』」と胸を張っていたが、全然違う。河内長野市も人口減少が進み、空き家が増えている。私の場合は、まだ改修しようという話なので、有効利用しようという話だ。支援してほしかったが、それも消えてしまった。
仕方ないので、自己資金で屋根の改修をすることになった。金も大事だが、命や生活の方が大事だ。何とかするしかない。店の改修はペンディングして、本宅の応接間を最低限の塾スペースにする。こじんまりとプログラミング教室をするしかない状況だ。
本当に市役所に裏切られた。老後の人生設計が大きく変わる。

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