「荒廃した学校を立て直す」を読んで(4)


 この本が出版されて、本当に賛否両論だ。この本の最後の章に、「学校の立て直しを阻むもの」という章がある。「堀越先生は、学校の中の教員・生徒たちだけではなく、一部の保護者やまるで関係のない第三者とも闘わなければならなかったのですねぇ」とつくづく思った。

 アマゾンのレビューを見ても、星が4つ5つと高評価のレビューと1つ2つという低評価と、評価が真っ二つに割れている。この本が出てから、真実を語る人が増えている。例えばこうだ。
「『麹町中、かなりまずいことになってるよ』この本に登場する過去の校長の時代に、東京都内の中学校関係者が口々にそう語っていた。」
「(工藤氏の)著書が大いに売れ、テレビなどでも繰り返し特集が組まれてきたが、今回の本に書かれている通りの状態になっていたことは人事異動で(東京では)周知の事実になっていた。」
「少なくとも東京で、あの時代の麹町中の実践を真似するところはほぼない。」

 この最後の章で、朝日新聞による「ダンス部フェイクニュース」が取り上げられている。検索してみると、こんな記事がヒットした。確かに朝日新聞だ。
https://www.asahi.com/articles/ASS6C1H4RS6CULLI002M.html

この本を読んでみると、まるで事実と違う。朝日新聞の得意とする捏造記事だ。事実を細切れに取り上げて、自らの主義主張に沿うように記事を書き上げる手法だ。

 アマゾンのレビューにもあるように、東京都で工藤氏の実践を真似するような人はいないのだろう。堀越氏がこの本を出版する前から「麹町中の実態」が漏れていたから。工藤氏のfacebookを見てみると、いろんなところで講演活動をされている。私の住む河内長野市の教育アドバイザーにもなっている。工藤氏の話を聞いていると、納得するところもある。しかし、何か違うと教師の勘がブレーキをかけるのだ。この本を読んで、その勘が当たっていたことが分かった。

 私の住む河内長野市も今年度工藤氏を教育アドバイザーとして招聘したが、考え直すべきだろう。地元の小中学校が、工藤氏が校長を務めた麹町中学校のようになるのは見ていられない。


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