法人同志社の安易な人事


 8月25日の読売新聞で同志社大学の理事長八田氏の退任、同志社国際高校の西田校長の退任が公表された。他紙には掲載されていなかったので、やはり読売のすっぱ抜きだ。夜のNHKニュースでも報じていたが、同校の後任校長の人事は報道されなかった。今日の産経新聞のトップもこの退任記事であったが、産経には校長の後任が同大学副学長の宿久 洋氏になることが発表されていた。

 宿久氏は、副学長として附属校の担当を担っていた。この間の事情を大学の中では熟知している方なのだろう。他に人材はいないとなるとこういう人事になるのかと思うが、あまりにも安易である。結論から言おう、大学教授に学校経営はできない。

 そもそもこの宿久氏は、
〇京田辺校地担当、
〇全学情報化統括責任者(Chief Information Officer(CIO))、
〇全学情報セキュリティ統括責任者(Chief Information Security Officer(CISO))、
〇危機管理担当、渉外担当、附属学校担当
を担っている副学長である。という事は、第三者委員会で厳しく指摘された杜撰な安全管理の大学側の責任者と言える。八田理事長が退任するならば、大学側の現場の責任者として、最も責任を負わなければならない立場である。それも「危機管理担当」というではないか。

 宿久氏の専門は、「統計科学、応用数学・統計数学、生命、健康・医療情報学」であり、教育の専門家ではない。ましてや学校経営のスペシャリストでもないのだ。そういう人材に危機に陥っている国際高校の経営が務まるのだろうか。私は、国立行政法人の附属学校の校長を経験したことがある。それも教員養成系の大学である。大学の教員とも数多くコミュニケーションを取ったが、大学教員とは何者かを思い知った。自分の研究への興味がほとんどなのだ。学校経営や生徒指導、様々な問題事象を相談してもろくな回答は得られなかった。つまり、附属学校の校長とは、校長の役割と学校を指導・監督する教育委員会の両方の役割をしなくてはならないのである。

 果たして、宿久氏は国際高校を立て直せるのか?大いに疑問である。法人の本気度が感じられない人事である。本来なら百戦錬磨の學校経営のスペシャリストを外部から招聘しなければならない。もしかしたら、外部人材を探してみたものの、断られてしまったか?!


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