保护周庭吧!


 香港の民主化の活動家、周庭さんがカナダの大学院に留学し、もう2度と香港に戻らないと決意した。この決定をするまで、彼女の苦悩は相当なものだったろう。香港をこよなく愛するが故に民主化運動に取り組み、香港の将来を憂いた彼女が、もう故郷には戻らないと決めたことは相当なことだ。3か月ごとに帰国し、パスポートの延長を申請しなければならず、いつ香港で逮捕されるかもわからない。逮捕されたら、中国に送還されるかもしれないのである。自分の人生がどうなるか、全然先が見通せないのだ。27歳の彼女にとって、これほど過酷なことはない。

 彼女が決意した事実上の亡命に対して、香港当局は、激怒している。「終生、犯罪者として追われる」と言っている。この問題は、単に周庭さん個人の問題ではなく、中国の専制主義と西側の民主主義陣営との最前線の攻防である。周庭さんが、逮捕され中国に強制送還されるようなことがあれば、大きな問題である。まずは、カナダ政府が周庭さんの保護に積極的に動いてほしいと思う。しかし、カナダ政府だけに任せておけない。世界中が中国の動向に注目しているのだという姿勢を持ち続けなければならない。世界中の人々が周庭さんの動向に注目しており、もし中国が周庭さんに手を出すようなことがあれば、世界が黙っていない、ということが極めて大事である。この周庭さんの問題を軽んじれば、中国は「台湾統一」に向け、動き出すだろう。そして、この動きは、沖縄・尖閣にも影響を及ぼすのである。

保护周庭吧 我们不忘记你!




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