理系・文系という発想


 7月26日の朝日新聞に「理系に進んでほしいけど…3つの壁」という見出しで教育欄に記事が掲載されていた。朝日新聞の教育サイト「EduA」の登録会員に朝日新聞がアンケート調査を行ったという。有効回答は2405人なので、そこそこの母集団のデータだ。ただ、「EduA」の登録会員というフィルターがかかっているが・・・。

 3つの壁とは何かというと、学費・数学・将来像らしい。私立理系の学部と私立文系の学部の学費を比べると、大学4年間で150万円近く理系学部が余計にかかるという。2つ目の壁が数学(算数)だ。「算数(数学)・理科が好きではない」とという回答が21.1%に上ったという。自由回答では、「理科は好きだけど、数学が苦手」という声も散見されたと言う。理科は具体を扱うが、算数(数学)は抽象を扱うので難しいのは当然だ。より深い思考が問われるのが数学なのである。スマホでSNS漬けの今の子どもたちは、短絡的思考になりがちである。3つ目の壁は理系人材のロールモデルが明確ではないという事のようだ。理系人材のロールモデルを提示してほしいと挙げた保護者が33.6%いたという。

 とにかく、高市政権になってから、日本の国力を高めるために理系人材の育成に力を入れている。ロシアもウクライナも、そしてイランも理系人材が豊富だ。ウクライナ戦争は、自立型ドローンの登場で戦争の様相が一変したが、技術開発は、日進月歩という言葉をはるかに超えており、2週間で技術開発が行われているようだ。実践のデータをすぐさま技術開発に活かし、実戦配備するという最前線で戦う兵士ではない人材がいるという事だ。まさに、総力戦と言える。

 日本では、当たり前のように、理系・文系という言われ方がされてきた。しかし、欧米ではこのような言い方はしないという。今回の調査でも「理系に進むために必要だと思う能力」を問うたところ、
  論理的思考力→94.8%
  読解力   →60.3%
  計算力   →40.4%
  計画性   →33.0%
  表現力   →26.5%
という回答結果だったという。逆を考えると、文系に求められる能力とは何かを問うたとしても、若干変動があるだろうが、論理的思考力や読解力は上位に来るはずだ。理系とか文系とかの範疇ではなく、AI時代に必要な能力は何かを問う方が良いのではないだろうか。


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