相当な反抗期だ


 7月22日の読売新聞「人生案内」に「反抗期の中学生息子が別居」という相談が寄せられていた。相談は、50代の母親だ。家庭のルールを守らず、言い訳と反抗ばかりを繰り返すため、2度ほど大きな衝突があったという。
 息子は、「ずっと家が嫌だった。この家に生まれてきたくなかった」と泣いて訴えたので、母親の両親の実家に預けることにしたという。息子は家を出ていく際に、両親に「お世話になりました」と頭を下げ、実家では「家には絶対戻らん」と言っているという。実家では穏やかに過ごしているという。

 中学生の子どもが、反抗期に入るのは自然な成長である。最近は、反抗期さえ訪れず、友達親子が多い中で、今となっては貴重な子どもかもしれない。それにしても、「お世話になりました」と頭を下げて出ていき、「家には絶対戻らん」というのは、少し異常と言えるだろう。
 考えられることは、親、特に母親の過干渉である。スマートフォンの使い方や学習面での家庭のルールがどうであったのか、詳細は語られていないからわからない。ただ、親が一方的に決めて、子どもが全く納得していないという事が考えられる。そういう状況ならば、子どもにとって家は監獄のようなものだ。子どもが「家には絶対戻らん」ということも理解できる。

 確かに子どもとの距離感というのは難しい。幼少期・小学生低学年・高学年・中学生とその距離感は微妙に変わるものだ。そのことを親が意識しなければ、親子の間で摩擦が起こる。幼少期に溺愛しており、子どもを所有物のように思っていれば、それこそが大きな間違いである。

 この母親は、「生まれてきてくれてありがとう。今のままでいいんだよ」と手紙を子どもに渡そうとしたが、両親がそれを止めたという。相当確執が深い。回答者の藤原氏も「見えすいたものに感じるでしょう」と言っている。子どもは、実家で穏やかに過ごしているというのならば、それが一番良いことだ。この母親は、もう一度自分の子育ての何が間違っていたのかを省みることが必要だろう。そして、現状を受け入れる勇気を持つべきだ。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Back to top