虎姫高校新聞部


 7月3日、NHKの夜7時30分から放送されている関西熱視線で、滋賀県立虎姫高校の新聞部が取り上げられていた。NHKの紹介文には、次のように書かれている。

「SNS全盛の時代に紙の新聞に青春をかける高校生たちがいる。滋賀県立虎姫高校新聞部。戦争を扱った記事から、教師による恋愛講座まで。枠にとらわれない自由な発想で、紙面はイラストや写真、レイアウトが満載。高校生の読みたいに応える。“文化部のインターハイ”では7年連続最優秀賞を獲得している。部員たちが口にするのは“ゆるくて強い”。あえて“アナログ”の新聞で自らの言葉を伝えることに向き合う日々の記録。」

 番組では、3月から6月頭の3年生引退までの3か月間の活動を伝えていた。30分の番組だが、見終わった感想は、「新聞部!いいぞ!」というものだ。
 何がいいか。第一は、新聞部なので当然かもしれないが、活動が校内だけにとどまらず、地域社会に向かっていること。番組内では、琵琶マスの産卵地の探索や、新しく設けられた自転車ルールについて地元警察への取材をするなど、まさに探究学習を部活動でやっている感じである。

 第二は、何でもかんでもAIを使ってレポートや文章を書く時代になった中で、自分の言葉で文章を紡ぎだそうとしている点である。まさに、「0→1」の創造力が養われる作業である。
 
 第三に、コミュニケーション能力が問われる点である。記事は基本的には分担して書くが、新聞発行前には校正会が開催され、それぞれの書いた記事の検証が行われる。初めて見開き記事を担当する後輩には、先輩から的確な指摘が飛んでいた。なかなか手厳しいが、こういうことが無ければ、新聞の質は維持できないのだろう。

 第四に、コミュニケーション能力と共に問われる、協働できる力だ。部長はどちらかと言えば、人付き合いが苦手で、協働作業ができないタイプだったが、サブの生徒とのコミュニケーションを一生懸命行いながら、二人で共同紙面を創り上げていた。

 新聞部というのは、戦前からある学校にはよく存在した部であるという。残念ながら、私が高校に入学した時は、新聞部は無かった。私の高校時代は、三無主義とか言われた「しらけ世代」で何かに熱くなるということが少ない時代だった。今では、どこの高校も熱が入る体育祭の応援団でさえ、それほど熱心ではなかったと言える(熱心にやっている奴もいたが、冷めた目で見る生徒が多かった)。
 
今は、探究学習が高校の学習の中に重要なウェイトを占めている。そんな時代だからこそ、各高校に新聞部があっても良いのではないだろうか。

全国の高校生新聞部を応援したくなった!


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