殺人未遂だろう!

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 6月21日の読売新聞27面に「東海大仰星 いじめ重大事態」「ラグビー部 首絞められ頭けが」という見出しで記事が掲載されていた。学校は、いじめ重大事態と捉えているが、行為自体は暴行であり、殺人未遂と言われても仕方がない行為だ。

 記事の要点は次のとおりである。

★事件は昨年12月→もう半年も前の話である。それがなぜ今?
★ラグビー部の3年生の男子部員が別の部員に首を絞められて意識を失い、転倒。コンク→リートの地面に頭を打ち付けた
★別の部員が監督に知らせ、監督が駆け付けた際には、男子部員の意識が回復していたので、119番通報をしなかった。
★保護者と帰宅途中、男子部員はけいれんを起こし、救急搬送された後、脳震盪と診断。全治2か月のけがと診断
★経緯を調査した学校側が、いじめが原因であると考え、重大事案として大阪府や国に報告
★暴行した部員は理由について「わからない」と述べている。

というものだ。いくつか問題点を指摘したい。

第一に通報を受けた監督の初期対応であるが、失神して転倒したならば、当然頭を強打した疑いを持つべきである。意識が回復したとしても、119番通報、または保護者連絡をしたうえで学校から病院に搬送するのが本来の対応だ。事実、この男子部員は保護者と帰宅途中にけいれんを起こしている。「首から上のけがは、病院へ」は学校現場の鉄則である。監督への指導は厳重に行われなければならず、口頭注意で済まされる問題ではない。

第二に、いじめが原因による今回の事案ということであるが、いじめという範疇をとうに超えている。暴行事案である。場合によっては命に係わる事案である。被害届を出すべきだろう。もしかしたら、ラグビー部への忖度が働いたのかもしれない。東海大仰星と言えば、大阪府でも1、2を争うラグビーの強豪である。この事案が表ざたになることで、ラグビー部の活動に支障が出るという判断が、関係者に働いていたとすればそれは大きな問題だ。昨年12月の事案が、今頃になって記事になるのもおかしな話である。

第三に、暴行を働いた部員がその理由について「わからない」と答えているとはどういうことか。学校はきちんといじめ事案を調査し、該当する生徒に話を聞き、適切な指導を行ったのかと疑いたくなる。相手が意識を失うほど首を絞めるという行為をしておいて、「わからない」は無いだろう。

ラグビーの強豪校、そして私立高校であることを考えると、昨年の広島県の広陵高校野球部と同様のケースになりそうだ。管轄官庁である大阪府がどこまでこの問題にコミットメントするのか。広島県はほとんど広陵高校に関与していない。第三者委員会の報告についてもまともに公表させていない。こんなことは絶対に許してはならない。今後の動きを注視したい。


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