北越高校バス事故について

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 5月6日早朝に磐越自動車道で北越高校のソフトテニス部の生徒を乗せたバスが事故を起こし、多くの重軽傷者を出したとともに、生徒一人が亡くなったことは周知の事実である。亡くなった生徒に哀悼の意を表したいと思う。前途ある若い命が突然絶たれたことに、保護者及び関係者の方々の想いは、想像を絶する。

 今回の事故は、クラブ活動の遠征中に起こった事故である。6日以降、様々な動きがあり、徐々に事故の詳細が判明してきている。まずは、過失運転致死傷の疑いでドライバーが逮捕されたことは当然だろう。ただ、学校側、レンタカーを手配した蒲原鉄道の説明には、食い違いが生じている。すなわち、学校側は、顧問が貸し切りバスの手配を会社側に依頼したと言っていることに対して、会社側が、「学校から安価で済ましたいので、レンタカーと運転手を手配してほしいと言われた」と説明している。この食い違いは、大きい。今後の責任問題にも絡む大きな問題だ。

 2点目は、会社側の運転手手配による「白バス」運行の疑いである。ライセンスを持たない者が、金銭の授受により運行をすることは禁止されている。レンタカーの手配も、ドライバーの免許ではなく、会社の営業担当の免許で行っているというのも不可解な点だ。

 3点目以降は、学校の問題である。今回のバスの手配について、レンタカーなのか貸し切りバスなのかという点はあるが、蒲原鉄道との商取引の書面が無いというのは、どういうことか。今までの慣習により馴れ合いの関係で行われていたのか。この点については、学校の責任が問われる。

 4点目は、顧問が別の自動車で先行し、バスに乗車していないという問題だ。荷物を運ぶために車が必要なことは分かるが、それならば複数の顧問で引率をすべきだろう。今回は、大変な事故が起こったわけだが、バスでの移動中に体調が急変する生徒が出ないとも限らない。そういう場合、顧問が乗車していなければ対応できないだろう。

 新潟県は、7日、事故を受けて県内の高校100校に対し、部活の遠征などでバス事業者を利用する際は、契約内容の確認を徹底するよう文書で通知した。管理職を含めて組織的に対応するよう要請している。ほかにも、乗車時のシートベルト着用の徹底や、運転手の負担を考慮した遠征計画の立案、事故に備えた保護者との連絡体制の構築を求めている。
当然の事だろう。

 今回のように、遠征でバスを利用する場合はよくある。バスを利用しない場合は、顧問が運転したり、保護者が運転したりする場合もあるという。予算が少ない学校ほど、そのようなケースが多い。文科省は、全国の高校だけではなく、中学校も含めクラブ活動の遠征に関わる実態調査を行うべきだ。すなわち、
●遠征時に、顧問や保護者が運転し、移動する場合の有無
●バス会社との契約内容の有無
●レンタカー使用の有無
等である。

全国的な調査が必要だろう。


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