マクドナルド「中学2校の出禁」

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 福岡市内の中学校2校の生徒による迷惑行為が止まないとして、同市内のマクドナルド店舗が生徒同士の出入りを禁じる貼り紙を出している。注意を重ねたが、改善されないため出禁に踏み切ったという。詳しくは、以下のURLから見てほしい。

https://news.yahoo.co.jp/articles/388e1b1a34382ef5d7db8350b312ab0bb05802e6

 この問題について、一般社団法人ライフ&ワーク代表理事の妹尾氏も疑問を呈している。私も同様に疑問に思う。今回の件について何点か思うところをまとめてみたい。

1点目。まず、マクドナルドに出入りする時間帯は、学校の授業が行われている時間外の時間である。おそらく下校時間とか、休日であったりだろう。学校の管理下ではない。基本的に学校に責任はない。しかし、昔から児童・生徒の不良行為に対して「学校はどんな指導をしているのだ!」という考えが住民に根強くある。だから、苦情が学校に入ってきたり、万引きをした生徒を引き取りに行ったりした。このような苦情が入ると、地域との信頼関係もあり、学校は丁寧に対応しなければならなかったというのが現状だった。しかし、教員の働き方改革が進むにつれ、学校が対応することではないという認識が、徐々にだが広がっているように思う。今回のマクドナルドの対応も、この働き方改革の観点からも、中学校に指導を求めるのはおかしい。

2点目。そのように考えると、今回の中学生の迷惑行為について、マクドナルドはどのようにすべきだったか。今回の迷惑行為については、基本的に保護者に責任がある。そのため、基本的には家庭に連絡すべきであるが、このような行為をする中学生が、保護者の連絡先を容易に店側に伝えることは考えられない。だとすれば、マクドナルドは、営業妨害、業務妨害などで警察に連絡を入れ、補導してもらうというのがベストの対応だろう。

3点目。マクドナルドは、中学校名を挙げて福岡市内の中学校2校を出禁扱いしているが、その2校の全ての生徒たちが迷惑行為をしているわけではない。一部の生徒である。であるならば、店に迷惑をかけず普通に利用している2校の中学生に対して、連帯責任を負わせたことになる。これは行き過ぎた対応だ。迷惑行為を行っている中学生を対象にしなければならない。

4点目。これは妹尾氏も指摘していることだが、記事を掲載したJcastニュースの記者は、なぜ学校に取材をかけたのか、そして学校もなぜ取材に応じたのかという事だ。双方とも1点目で記述した古い考えのもとで、この問題に対処していると思われる。学校側も、連帯責任を負わせたマクドナルドに抗議し、迷惑行為を行う生徒に対しては警察に通報してほしいというべきだろう。そして、その旨を生徒全員に伝えることが大切だ。

それにしても、もう古い考えは是正して、学校の責任というものの線引きを行うべきではないだろうか。このマクドナルドの出禁は過去の考えに基づく悪しき事例である。


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