読売新聞教科書調査


 5月26日の読売新聞の1面TOPに「低学年教科書『紙』9割」「小学校長が希望」というタイトルで記事が掲載されていた。「そうか!9割もか!」と思わせる記事であるが、内容を読んでみると「?」と思ってしまう内容だ。

 というのも、リードに次のように記載されている。
「読売新聞は今月、全国の小学校長にアンケートを実施した。回答した149人のうち・・・」である。全国の小学校長にアンケートを実施して、回答が149人?である。回収率が何パーセントになるのか調べてみた。全国の小学校は、19671校存在する。回収率はわずか0.7%だ。1%にも満たない。この回収率で、堂々と1面に記事を書くのは、全国紙として少し恥ずかしくないか。

 さらに、読売新聞は、この間、デジタル教科書の導入に対して批判的な意見を掲載してきた。学校現場の人間なら周知の事実だ。その読売新聞の教科書に関する調査である。読売新聞というバイアスがかかっていると考えるのが、統計学の基本だ。3面にも詳細な記事が掲載されているが、そもそものエビデンスが十分ではない。

 読売新聞がデジタル教科書に批判的なことは良い。私もデジタル教科書の導入については批判的だ。とにかく、ゲーム脳になっている、またはなりかけている子どもは本当に多い。スイッチなどでマインクラフトのゲームに夢中になっている子どもを見ると、もうゲームから離れられず、親の言う事も聞かなくなっている。正常な判断ができないのだ。だから、松本文科相の見解のように、「低学年は紙の教科書」は必須だ。わずか149人の回答でも10割ではないことの方が驚く。低学年にデジタル教科書を導入しようとする校長がいることにびっくりだ。

 読売新聞も、デジタル教科書に批判的なキャンペーンを張りたいのは分かるが、もう少し、しっかりしたエビデンスの下で記事を書いてほしい。


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