母親が最低！

　こんな母親もいるのだと思わせる相談だ。1月15日の読売新聞「人生案内」に孫についての相談が寄せられていた。相談内容をまとめると、
①中1の孫が小学生の弟2人から馬鹿にされている。
②母親にも厳しく怒られ、かわいくないと思われている
③自室にこもりがちで、あまり笑わなくなり、自信が持てなくなっている
④何かしてやれることはないか
というものだ。具体的な記述として、
母親が美容院から帰ってきたら、弟二人は褒めるのに、「この子だけ褒めないからかわいくない」
母親が、食事をこぼしただけで「最低」という。
「弟がかんしゃくを起こすのは、あんたのせい」と怒る
等が記載されていた。相談者の大日向先生が、ズバリ指摘している。

「わが子のささいな失敗にも『最低』と言い放つ母親のほうが、最低です」

まさにその通りだ。こんな母親に育てられたら、自尊感情は益々低くなるし「自室にこもりがち」になり、「あまり笑わなく」なるのは当然だろう。
　さて、どうすればよいか。まず思うことは、祖母であるあなた自身が、初孫の良いところを見つけてあげること、そして母親や弟の前できちんと褒めてあげることだろうと思う。こんな母親に「〇〇（初孫）の良いところを見つけてやりなさい」と言っても反発するだけで、逆に欠点をいくらでも挙げてくるだろう。まずは、初孫さんをみんなの前できちんと褒めてあげることだと思う。母親に心理的な虐待と言えることを受けているにも関わらず、初孫は反抗することができないでいるのは、本当に根が優しい子のだろうと思う。その優しさを本人も気づくようになってほしい。

　母親が、「なんで、そんなに褒めるの！」と言ってきたら、そのときこそ、「あなたは、〇〇の良いところを見ていない。自分の子供なのだから、もっと寄り添いなさい」ときちんと言えばよい。