依存症と向き合う

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 読売新聞の社会面に「依存症に向き合う」という連載記事が掲載されている。10月6日付の記事には「ゲームが逃げ道」という見出しで、奈良県の30代男性の体験が紹介されていた。読んでみると、まさにゲームによって人生を壊されたと言っても過言ではない状況だ。

男性の経過をまとめると、以下のようになる。

① 小学校の頃はゲーム時間が1時間ほどだったが、中学生になると3~4時間に増加。
② 中高一貫校に進学するも勉強が行き詰まり、ゲームに逃げるようになる。
③ 親から離れるために東日本の大学へ進学。銃撃戦を楽しむオンラインゲームにのめり込む。
④ 午前0時から朝方までゲームに没頭する生活が続き、2年で大学を中退。
⑤ 実家に戻るが、親から将来について問い詰められ、家を出る。
⑥ 営業職に就くもソーシャルゲームにはまり、「ガチャ」と呼ばれる課金を繰り返す。
⑦ 消費者金融にまで手を出し、1年半で退職。
⑧ 家賃を滞納し電気を止められてもゲームをやめられず、最終的に親の手で依存症の回復施設へ入所。

 通信制高校で教えていると、こうした「ゲーム依存症予備軍」とも言える生徒たちに出会うことが少なくない。全日制から転学して通信制に通うようになると、登校や授業への出席頻度は極端に減る。それでも決められたスクーリング回数をクリアできない生徒が一定数存在するのだ。何度電話しても出ず、ようやく連絡がついた際に事情を聞くと、一日中「ゲーム漬け」になっているという。

 親子関係の悪化や学習への苦手意識などがきっかけで現実逃避が始まり、それがゲーム依存へと深刻化していくケースは非常に多い。単にゲーム機を取り上げるだけでは根本的な解決にはならないだろう。これは子ども個人の問題ではなく、「家族関係全体の問題」として捉え直す視点が重要ではないか。過去に学んだ「家族療法」という心理療法のアプローチも、こうしたケースにおいて非常に有効だと感じる。


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