「地域留学」に必要なこと

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 9月2日の読売新聞23面に面白い記事が掲載されていた。「『地域留学』のびのび」という見出しで、高校の進学先に都市部から地方を選択する生徒が増えているという記事だ。今年度初の千人超えというからすごい。記事には2019年からのグラフも掲示されていたが、右肩上がりである。

 さて、地方への留学には何が必要だろうか?地域にとっては、少子化の影響でどんどん子どもが減っているため、少しでも高校生に来てほしい、あわよくば地域で進学・就職してほしいと願っている。高知県の県教育委員会高等学校振興の担当者のコメントとして、「地域留学生にはそのまま高知で進学や就職をしてもらいたい」と述べている。

 だが、考えてみれば留学する生徒にとっては、留学先で進学する、就職するという選択は人生の大きな選択になる。そのまま、その地域で住み続けるという可能性もあるのだから。高校生にそのような選択をしてもらおうと目論んで、地域留学を企画しているとすれば、逆に中学生そして保護者は敬遠するのではないだろうか。まだまだ先が見えない中学3年生である。どれだけ自分の可能性が開けるかが大きなポイントだろう。

 地方の自治体としては、様々なサービスを用意しているという。公営塾を用意したり、海外留学の費用を負担したり、涙ぐましい努力である。私は、地方を中学生が選択するには、どれだけ尖った教育を行うことができるかがポイントだと思う。塾もいいだろうし、海外留学もいいだろう。だが、少人数校による濃密な教育、地域に開かれた教育というのは、都市部では経験しえないモノだろう。そしてそのモデルとなっているのは、島根県立隠岐島前高校ではないかと思う。地域まるごと探究学習の成果はとても大きい。

 進学実績、部活動の実績などに依拠しない新しい選択肢として、地域留学が活性化すると面白い。


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