果たして可能か、外部委託

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 8月27日の読売新聞の27面に「学校行事 外部委託検討」という見出しの記事が掲載されていた。東京都教育委員会が、運動会や文化祭などの学校行事について、教員が担ってきた準備・運営業務の外部委託を検討したという。教員の働き方改革を検討する有識者会議で26日に表明した。

 都立の小中高など256校で来年度の導入をめざし、区市町村立の小中学校1850校での実施も視野に仕組み作りを進めるというからかなり大がかりだ。何を外部委託するかというと、
①会場の設営や撤去作業
②受付や誘導
③音響や照明などの技術的な指導
④会場内外の警備
などを想定しているという。果たして外部委託は可能だろうか。

 ①については、外部委託しても大丈夫なように思う。③については高校の場合は今でも外部委託しているケースが多いのではないだろうか。②については、かなり外部委託は難しい。学校の事情をかなり知っていなくては、単純な作業ではない。マニュアルを作成して、マニュアル通りに行えばよいというものではないのだ。自転車の誘導くらいはできるだろうが、それが外部委託されたからと言って、教員の負担軽減にどれだけ貢献するのか疑問だ。④については、どうなのだろう。文化祭を公開している高校でも入場するためにはチケットが必要な場合が多い。自校の生徒なのか、外部生なのか、問題発生の可能性はどこにあるのか、を見極めるのは、外部委託した民間業者には無理だ。余計にトラブルが増えるかもしれない。

 教育委員会のいったい誰がこの案を考えたのだろうか。この日の会合では有識者から「『教員でないと担えない』と教員が考える業務も、実際は委託できるケースは少なくない」と前向きな意見が出たというが、有識者がどこまでそのことを判断できるのだろうか。有識者は運動会や文化祭、体育祭を実際に運営したことがあるのだろうか。ほとんどないだろう。

これは机上の空論になりそうだ。


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