N-E.X.T.(ネクスト)ハイスクール構想

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 文部科学省では、少子高齢化やAIの進展などを背景に、2040年に向けた高校教育の抜本的改革を掲げ、その具体策として「高等学校教育改革促進基金」を創設。都道府県ごとに基金を設置し、先導拠点となる公立高校をおおむね3年間支援する。拠点校は、「アドバンスト・エッセンシャルワーカー等育成」「理数系人材育成」「多様な学習ニーズへの対応」の3類型に応じた取組みを進め、その成果を域内の高校へ展開する役割を担う。

 この構想を受けて、都道府県の教育委員会では、「拠点校」の選定作業が進んでいる。例えば、次のような事例が上がっている。

〇鳥取県教育委員会は2026年4月16日、高校改革を先導する拠点候補校に、鳥取工業、倉吉農業、鳥取西、境港総合技術の県立高校4校を選定した。「高等学校教育改革推進コンソーシアム」を設置し、産業界に加え、県の人口戦略推進本部や商工労働部、農林水産部なども参画。教育と産業振興を一体的に進める体制を整える。

〇福井県と県教育委員会は8日、県立高の魅力向上につなげるため、坂井高(坂井市)、敦賀高(敦賀市)、鯖江高(鯖江市)を「改革先導拠点」の候補校として決定した。坂井高は農業、工業、商業、家庭系の4学科があり、今後、各学科が使用する専門の設備や施設を整備する予定。敦賀高は情報経理科などの理数系学科があり、人材育成のための実験室や研究センターを設ける。鯖江高では、オンラインによる他校との合同授業を想定した配信センターや実習室の整備を予定する。

〇熊本県は、高校教育改革を先導するモデル校の候補として、菊池農業高校、天草工業高校、人吉高校、熊本高校の4校を選定し、国へ申請する。候補として選定された高校は、農業のDX化を推進する人材やデータサイエンスを活用できる理数系人材の育成拠点などとして、それぞれの役割が期待されている。

これから、各都道府県からどんどん選定、申請が行われるだろう。さて大阪府である。今回の高校改革は、先に記述した
「アドバンスト・エッセンシャルワーカー等育成」
「理数系人材育成」
「多様な学習ニーズへの対応」
の3つに該当する拠点校である。「理数系人材」は文理学科があり、SSHにも指定されているので、他校の指定になるのだろうか。残り二つは、どこの高校になるのだろう。

 4月の教育長会見でも記者からの質問で、「選定作業を進める」と教育長はコメントしていたが、あまり熱心さを感じなかった。大阪府教育庁は、今後大幅に高校を削減する予定だ。策選定作業を進め指定されたが、3年連続定員割れの再編対象となりましたでは、恥ずかしい話だ。

さて、大阪府はどうするのだろう。選定作業の結果が楽しみだ。


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