現在、日本教育新聞で麹町中学校の工藤氏の実践について、再検証が行われている。8月24日付けの教育新聞には、元日本教育経営学会会長の筑波大学教授浜田氏のコメントが掲載されていた。
濱田氏は、日本教育新聞が取材した関係者12人のインタビューの全文を読んだという。工藤氏の「学校の当たり前をやめる」改革は、一世風靡した。浜田氏は、「研究者として同校に注目した理由は、実行・持続困難な改革を『対話による合意形成』によって、短期間で行った点にある」と語っている。だが、関係者のインタビュー内容を読むと「完全なトップダウン」「聴く耳を持たなかった」と断言しているという。具体的な事例としては、体育祭の全員リレーについて生徒の「ぜひやりたい」という声も受け入れず廃止したというから、『対話による合意形成』などではなく、まるで独裁的な学校経営だと思ったそうだ。
今回の日本教育新聞の検証や、堀越校長が出版された著書を読んでいると、工藤氏とはいったい何者かと思う。Facebookにも工藤氏の投稿が時々流れてくるが、コメントを記入できる欄が設定されていない。最初は「?」と思っていたが、この間の工藤氏の実践に関する関係者の「声」を聴いていると、まるで独善的な人物が浮かび上がってくる。
世の中に広まっている工藤氏の「実践」と実際の学校の実態には大きなギャップが存在することが明らかになってきた。記事にも「『元校長』の著書の内容に『憧れて』公募で着任した教師には、『こんなはずじゃなかった』とすぐに意欲を大きく下げ『最低限の業務しかしなくなる人もいた』とされる」と記載されている。
私が住む河内長野市も工藤氏に教育アドバイザー就任を依頼している。私は、市長と教育長に堀越氏の著書を献本し、教育アドバイザーについて再考するように依頼した。工藤氏は、現在も様々な活動をされているが、活動を継続されたいのであれば、自身の実践についての総括をきちんとされた方が良いだろう。
誰しもが自分の実践を誇りたい気持ちがあるのは理解できる。しかし、全てがうまくいくわけではないし、不十分な点、失敗したこともあるだろう。私の学校経営を振り返っても、成果の方が圧倒的に少ない。失敗の連続である。
工藤氏に求められるのは、自身への真摯な検証だろう。

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