8月2日の朝日新聞に「いまさら聞けない世界」というシリーズで、「自分が使った教室 海外では掃除する?」というタイトルで、京都女子大特任教授の表真美氏へのインタビュー記事が掲載された。
今年もワールドカップ北中米3か国大会で、日本人の観客が会場でごみを拾う姿が話題になった。このことについて表教授は、「多くの日本人が小中学校で学校清掃を経験しています」とし、以下のようにコメントしている。
「自分たちが使った場所を、自分たちできれいにして戻す。そうした感覚を身につける機会になっていると感じます。」
「掃除は自分の姿勢を整え、他者や場への敬意を示す行為と受け止められてきました。そうした感覚が、スタジアムのような公共空間での行動にも表れている面があるのでしょう」
と。
一方欧米には、「学校は学習の場であり、子どもは勉強に集中するべきだという学校観や、清掃員の雇用を守るという考えがあります」と欧米との教育観の違いを述べている。2024年の学校清掃についての全国調査では、「教育的意味があったか」という問いに対して、「あった」は55%、「ない」は12%だったという。その理由は、「清掃に対する態度や育成」「公共心・協調心の育成」であるという。日本の中で、学校での清掃活動が肯定的に受け止められている証左だ。
文科省がエジプトと連携し、新興・途上国にユネスコを通じて、日本の「特活」を導入する旨の記事を紹介したが、何年か後のワールドカップで、日本だけではなく多くの出場国の観客がスタジアムの清掃をする姿が見られたら、日本の「特活」が世界に通じたと言えるだろう。そんな日を夢見てみたい。

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