算数ドリルの工夫


 8月2日付朝日新聞の教育欄に面白い記事が掲載されていた。「算数ドリル発見楽しむ仕掛け」「答えが同じ計算・数が並ぶ美しさ…」というタイトルで、筑波大学付属小の算数教育研究部の取組が紹介されていた。

 私も経験したが、算数ドリルというのはひたすら同じような計算を繰り返し行うドリルだ。私は小学校の頃から比較的算数が得意だったので、できるだけ早く(クラスでの一番をめざし)満点を取ることを目標にしていた。だが、算数が苦手、計算が苦手という子供にとっては、無意味と映ってしまう計算をひたすら繰り返し行う行為は苦痛で仕方なかったと思う。

 同研究部が取り組んでいるのは、そのような計算ドリルに意味を持たせる研究実践だ。例えば、

(1)500-52
(2)1000-552
(3)499-51
(4)999-551
の計算だ。この答えは、すべて448になる。計算を続ける中で、子どもたちは「なぜ同じになるのだろう?」と考え始めるという。そこに算数(数学)の法則を見つけようとするのだ。つまり、(2)~(4)は引かれる数と引く数から同じ数を足しても引いても結果は変わらないという事である。

 もう一つ例が紹介されていた。
(1)271×41
(2)542×82
(3)813×82
のかけ算だ。私は知らなかったのだが、(1)の結果は「11111」となり、同じ数が並ぶ計算になる。(2)はどうだろう。結果は「44444」だ。(3)は「66666」となって、同じ数が並ぶことになる。なぜか?(2)は、271を2倍、41を2倍しているので、結果4倍することになる。だから、11111×4=44444なのだ。同じく、(3)は6倍になるので、66666となる。

 このような算数ならば、「どうして?」「なぜ?」と考えさせる入り口にもなる。「白黒色」のドリルに色がつくような感じである。 面白い実践だ。


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