3月24日、同志社国際高校の女子生徒と船長が死亡した転覆事故の説明会が開催された。案の定、説明会は2時間の予定が、3時間半まで伸びたという。保護者からの質問が相次ぎ、時には怒声も飛んだというから、相当荒れ模様の説明会であったようだ。
今回の事故のポイントをあげてみる。
①基地見学を行う2隻が、海上運送法に基づく事業登録をしていなかった
②船長と学校の個人的な繫がりで見学を実施しており、実施に対するマニュアル(責任の所在・実施の是非など)が作成されていなかった。
③そのため、実施の是非については船長任せになっていた。
④この船長任せの計画の為、教員も乗船していなかった。
という事が考えられる。
以前にも書いたが、この企画に旅行業者が参画していれば、これらの点はほぼ解決していたはずだ。最大のミスは、②の点にある。旅行業者が参画していれば、何かあれば旅行業者の責任も問われるので、リスクマネジメントを必ず行う。実際、船を出すかどうかという判断は、素人の教師には無理だ。経験豊富な船長といろいろな体験を企画している旅行業者との間での協議により決められる。
私も10数回修学旅行を引率した中で、こんな経験をしたことがある。北海道の修学旅行での経験だ。その修学旅行は大阪では味わえない大自然の中で行うラフティングがメインの修学旅行だった。ところが、実施当日あいにくの雨。それもかなりの雨だ。当然川は増水する。それでも午前中のラフティングが、コースを短縮して実施できた。ところが雨は止むどころか益々激しく降ってくる。午後のラフティングは、ラフティング運営会社と旅行業者との話で中止となった。自然相手の事なので、やはり実施の有無については、プロの判断が必要という事になる。「教員も乗船していなかった」という事も問題視されているが、それは大きな問題ではない。たとえ、教員が乗っていたとしても的確な判断が可能とは言えないからだ。
名門の同志社ブランドの学校でこのような事故が発生し、世間から大きな注目を集めている。右からは左翼教師が引き起こした事故のように言うSNSもある。しかし、そういう政治的な問題ではないだろう。学校としてのリスクマネジメントの問題だ。

コメントを残す