2月27日の読売新聞の記事に、「学校死亡事故7割未報告」とトップに掲載されていた。「7割も?」というのが正直な気持ちだ。記事を読むと、そもそも教育委員会が国に報告しなければならないということを失念していたとか、登下校が学校管理下にあるとは知らなかったと書かれていたが、これも「そんなレベルか?」と思った。大体、死亡事故というのは、重大事案の中でも最大の重大事案で、学校が教育委員会に報告しないことなどありえない。また、登下校が学校管理下であることは、事あるごとに校長として教職員に周知してきた。なぜ、こんなことも知らないのかと思ってしまう。
また、他の学校や自治体での死亡事故に対して、学校関係者や教育委員会が無関心であることも指摘されているが、それにも驚きだ。他の学校で起こった事案は、自分の学校で起こることも十分に有りうる。そういう視点で危機管理を行うことは当然ではないだろうか。前にも書いたが、遠方での雷を油断して、屋外で運動していた生徒に雷が落ちるという事案があった。その事案発生以来、雷が鳴れば、たとえ遠方でも即座に屋外での活動を中止させた。何が起こるか分からないからだ。もし、対応を怠って雷が生徒に落ちた場合、裁判では予測可能かどうかが争点になる。車の運転でも「だろう」運転ではなく、「かもしれない」運転が重要と言われるように、学校経営の観点も危機管理の視点をしっかり持つことが大事だ。
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