トランプ岩盤支持者はほぼファシストか


 ヘイリーの地元でもトランプが勝った。それも大差で。サウスカロライナでは、ヘイリーは善戦すると期待していたが、惨敗だ。2月26日の読売新聞にサウスカロライナ州での予備選の出口調査の記事が出ていた。想像以上だ。
 まず、予備選に投票した60%が白人の福音派信者で、そのうち74%がトランプを支持している。福音派とは、聖書に書かれていることが本当に実現すると信じている人たちで、ハルマゲドンも本当に起こると思っている。だから、聖地エルサレムをキリスト教徒のモノにしなければならないと本気で思っていて、イスラエルの支持者でもある。パレスチナのイスラム勢力とは共存できない。だから、「確トラ」になれば、現在の中東紛争は、益々激化するだろう。イスラエルの入植活動も活発化する。国際法違反であるにも関わらずである。
 また、学歴でもはっきり層が分かれている。
「大学の学位を持たない層」のトランプ支持者・・・74%
「大学の学位を持つ層」のトランプ支持者・・・48%
低学歴層はトランプ支持、高学歴層はヘイリー支持だ。つまり、白人の低学歴層の福音派がトランプの岩盤支持層であることが、改めて明らかになった。要は、物事をきちんと大所高所から判断することができず、ネット情報の陰謀論に乗せられやすく、自分の事が良くなれば良いというエゴイスト集団なのだ。何故、これをマスコミは「ファシズムの兆候」と言わないのか不思議でならない。明らかにドイツのナチズムやイタリアのファシズムと共通性があるのに。世界は、このトランプ支持者に対して、もっと言及すべきではないかと思う。もう、トランプの岩盤支持者には、良心というものが無いように思える。

 ただし、ヘイリーの勝利が全く閉ざされたわけではない。裁判でトランプが大統領選への出馬資格をはく奪される可能性や、無党派層の59%がヘイリーを指示していることを考えれば、ヘイリーが予備選撤退を行わないことは、正解だ。まだまだ先はわからない。政治は一寸先は闇なのだ。

教育関係者は、政治に無関心な人が多いことが、日本の政治教育の不十分さの一因でもある。もっと、政治を語ることができる教員でなければ、子どもは、政治に関心を示さないだろう。


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