6月6日2時から河内長野市のラブリーホールで西野市長の市政報告会が開催されたので、初めて参加してみた。小ホールだったが、会場は満員だった。後援会の会長の挨拶から始まり、西野市長の市政報告が始まった。結論から言うと、2時15分ごろから始まった市長の報告は延々と続き、3時半になっても終わらなかったので、教育分野の報告が終わったところで、会場を後にした。
以前からブログでも紹介しているように、河内長野市は、消滅可能性都市に指定されており、少子高齢化が大阪府内でも顕著に進行している市である。市の課題としては、河内長野市に移住する人を呼び込むことが最大のミッションである。市長は「明るい兆し」として、近年河内長野市に15歳未満の子どもがいる世帯の「転入」が「転出」を上回っていることを報告した。市長曰く、「今、河内長野市はターニングポイントを迎えている」というのである。今後も「子育て世代を如何に呼び込むか」をメインテーマに市政を運営していく姿勢を表明した。
市政報告は、チラシに沿って行われた。大別すると、
ヒト・モノが集まる成長戦略
「子育て・教育3.0」次世代への投資にシフト
「自己実現」可能でウェルビーイングなまちへ
サステナブルなミライへ
市民の「できる。」を増やす
という5つのジャンルに分かれ、それぞれに第一の矢、第二の矢、と項目が分かれている。全部で17の矢の説明があった。
西野市長が力を入れているのは、明らかに「ヒト・モノが集まる成長戦略」だ。これだけで、7つの矢が示されている。市役所内に営業部を設置したり、不動産部を設けたりしながら、市政を活性化しているのは大いに評価できる。この間、河内長野市が多くのマスメディアに取り上げられたのもその成果であろう。
ただ、以下の点を指摘しておきたい。子育て世代を呼び込むには、他市とは違う「尖った教育」を行うことである。行政として、教育の基盤整備に関しては、様々な施策を打ち出しておられるが、教育の中身に関しては、どうも特色が薄いように感じられた。
これは市長の責任というよりは、教育長の分野であるので、西野市長を責めるわけにはいかない。市長の想いとしては、「これからの教育は、0から1を産み出す力」「子どもの主体性と探究力が大事」と言っておられた。まったく同感である。だからこそ、教育行政として大事なことは、そのような教育を実践するシステムをどのように構築するかということが課題になる。
そこで提案したいのが、「河内長野市まるごと国際バカロレア」である。国際バカロレアについては、詳しくは文部科学省の以下のwebpageを見てほしいのだが、ポイントは、次にあげる点にある。
・知識偏重の教育から概念教育へ
・教科横断型の教育
・探究学習の重視
・オーセンティクな教育
・インクルーシブ教育
である。国際バカロレアと言えば、世界の大学の受験資格を得る教育と思われているかもしれないが、実は世界標準の教育内容を提供するシステムなのである。西野市長が力を入れている「0から1の創造力」も国際バカロレアの重要な柱である。
国際バカロレアを自治体として導入した先行事例はすでにある。高知県香美市と北海道鹿追町である。西野市長及び教育長には、是非国際バカロレアの導入を検討してほしいと思う。

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