yahooを検索していると、名古屋市立山吹小学校の取組の記事に出会った。この学校では、「YST」という時間が時間割に組み込まれている。「山吹セレクトタイム」だ。それも週1どころか、週5,6の時間である。この時間は、「子どもたちがいつ学ぶか、どのように学ぶか、何を学ぶかを自己選択・自己決定して取り組む学びのスタイルの時間」であるという。斬新的な取組に興味を惹かれた。
記事を読んでいる限り、この取組はうまくいっているようだ。自分の学習課題を適切に設定し、計画的に学習が進められているように感じる。文科省が進める個別最適化を具体化したような取組だ。私は、前々からこのような取組には、子どもの学びへのモチベーションが必須だと思っている。学びへの意欲がなければ、課題設定もできないし、学びの計画も立てられない。YSTの時間も時間だけが過ぎていくことになる。このモチベーションをどのように子どもたちに持たせているのだろうか。動かない「歯車」の最初の一つの歯を動かすのは、相当な外部(教員など)からの指導が必要ではないかと思うのだ。記事を読んでみても、チラッと「アドバイスをしている」とはあるが、そんな一言で済ませるようなものではないだろう。山吹小学校でYSTを導入して5年になるという。導入時期の取組を知りたいと思った。
そして、もう一つ思うことは、山吹小でこのYSTを経験した子どもたちは、卒業した後にどのような学びをしているのだろうかという事だ。中学校、高校には、YSTのような時間は無いだろう。多くの授業は、一斉授業だと思われる。また、1小1中でない限り、中学校は複数の小学校から入学してくる。ましてや高校はバラバラだ。YSTを経験した子どもたちは、中高でどのような学びをしているのだろうか。経験していない子どもよりも、より学びに積極的で、より計画的に学んでいるのだろうか。できれば、卒業後の学びがどのように行われているのか、調査をしてほしいと思う。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d98dcf58c41f40aaf496547b48e5352294a32f8f

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