面白い会社をみつけた。教育新聞で紹介されていた㈱MIETAだ。探究学習を専門に扱う会社だ。記事には「探究が学校教育の新たな柱として注目を集める一方、現場からはカリキュラムへの落とし込みや、指導・支援する教員のスキル向上に苦労する声も聞こえてくる。」と記載されている。現在学校で勤めている教員は、小中高支援学校という学校別、そして教科で採用されている。誰も「探究学習の教員」として採用されていないのだ。そして、探究学習には教科書が無い。だから、探究学習を実践するとなると、「ゼロからのスタート」となる。これは、教員にとっては相当な負担になる。教員に働き方改革が求められる中で、なっていると感じている教員も多い。
探究学習をスタートするにあたって、大事なことは次の5点
(1)何を探究するのかという大きなテーマ(例えば、地域課題なのか、国際的な課題なのか、ビジネスに関することなのか、環境に関することなのか等)を決めること
(2)テーマに基づいて、実践計画を立てること
(3)各時間の教材を開発すること
(4)連携する人材、団体等の選定及び連携
(5)教員をやる気にさせる研修
である。なかなか大変である。こういう負担をMIETAは、一手に引き受けてくれるようだ。こういう企業に探究学習をアウトソーシングすることにより、教員負担を減らし、かつ質の高い実践を行うことが大事だと思う。
私は、府立高校の校長をしている時に、探究学習をアウトソーシングした。教育と探求社の「クエストエデュケーション」を導入したのだ。ちょうど、新しい学習指導要領の先行実施として、「総合的な学習の時間」が「総合的な探究の時間」に変わり、探究の要素が求められるようになったのだ。各校が「総合的な探究の時間」の学習計画を教育庁に提出した時、「探究的要素が足りない」と差し戻されてきた。しかし、「クエストエデュケーション」を導入した私の高校は、一発でパスした。あれから、10年近くになるが、府立高校の探究学習はどのように変化したのだろうと思う。
MIETAが提供する探究学習と教育と探求社が提供する「クエストエデュケーション」の最大の違いは、ミッションが提供されているかどうかだ。探究学習の最大の課題は、生徒一人一人が「探究の問いを設定できるか」という事である。その点で言うと、企業からもミッションが提起されている「クエストエデュケーション」の方がハードルが低いと言えるだろう。ただ、本来の探究学習から考えると、若干違うように思える。このMIETAが提供する探究学習は、10のカテゴリーに分かれており、かなり幅広く網羅されている。生徒の興味関心・好奇心を刺激する内容で面白い。
私は、大阪府立高校を魅力化する一つの手段が、探究学習であると考えている。文理学科やSSCに指定されている学校では、探究学習が熱心に行われていると聞くが、一皮めくればコンピテンシーよりもコンテンツ重視の授業を行いたい教師が多いと聞く。これでは、いつまでたっても「府立高校の教育は古い」と言われ、私立高校との生徒獲得競争に後塵を拝することになるだろう。
私が校長なら、是非連携したい企業である。
㈱MIETA webpage
https://www.mietaplus.com/
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