教職大学院の良さ


 11月30日の教育ルネサンスの「先生」には、教職院大学院の実践が掲載されていた。埼玉大学の教職員大学の例である。教職員大学院に通う学生の4割は現職教員らしい。逆に、6割は教育現場を知らない大学から大学院に進学した学生ということになる。大学院に進学し、教育理論や教育実践をさらに深く学ぶことは意味がある。自分の力量も向上するだろう。ただ、教育は生ものだということを忘れないでほしいと思う。というのは、ある教育現場でうまくいった実践も、違う現場ではうまくいかないことはよくあることだ。教師という人と児童・生徒という人の関わりで成り立つのが教育である限り、理論を「導きの糸」として、教育現場を分析し、適切な実践を行うということが大切だ。この分析能力をつけるためには、まずは現場経験をどれだけ踏むかということも大事だ。理論を重視しすぎて、現場でうまくいかなくなると、自分以外に原因を求めてしまう独善的な姿勢をとる人がたまにいる。こういうことにならないように、教職員大学院で学んでほしいと思う。


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