新聞の一括購読・・・葛飾区方式

　11月２２日の読売新聞に葛飾区の新聞一括購入方式の記事が掲載されていた。各学校で新聞を購入していると、事務手続きが煩雑であること、各学校の予算に影響を及ぼすこと、各学校での格差が生まれることなどを考えての方式らしい。これにより、小学校で2紙以上、中学校で3紙以上の新聞購読が可能になったという。とても良い取り組みである。
　今の若者のほとんどは新聞を読まないという。どこから情報を仕入れているかというと、ネットである。ネット上の各マスメディアが発信している内容ならまだしも、SNS、YouTubeで情報を得ている。

　こんなことがあった。面接指導をしているときのリフレクションで、ストレスの解消の話題になった。生徒から「先生はどうやってストレスを解消していますか？」と質問を受けたので、
私：「本を読んだり、ニュースを見たりだね。やはり世の中の動きはきちんと知っておきたいから」
生徒：「あー、池上さんの番組ですか！」
私：「いや、あれは見ない。知っていることが多いから。夜9時のNHKニュースとか、クローズアップ現代＋だね」
生徒：「そうなんですね。俺なんか小学校の時からテレビもニュースも見ないですよ。ネットですね。」
私：「でも、ネットのニュースって玉石混交でしょ。裏が取れていないニュースが多いんだよ。SNSとか言いたい放題だからね」
生徒：「そうなんですね・・・」
という会話をした。本当にテレビや新聞を読まないんだと改めて実感した。訳の分からない情報源を使っていれば、フェイクニュースを信じることにもなるし、それが高じてアメリカのように世の中の分断が進むかもしれない。この世の中、私たちが思っているように、新聞、ニュースをしっかり読み、見ることの指導が必要だと思った。

この葛飾区方式、全国に拡大してほしいものだ