人生案内-マザコンの教員


 11月26日の読売新聞の人生案内に「あー、情けない」という教員の20代男性からの相談記事が掲載されていた。要約すると、交際中の彼女と婚約し、結婚式の準備をしているという。ところが、彼女には奨学金の返済がある。彼女は「自分で返したい」と話し、相談男性も「一緒に頑張ろう」という事になった。しかし、男性の母親が、「奨学金は借金。私たちでお金を出すので返済してから結婚しろ」と言い出した。彼女の両親はお金を出す余裕がなく、男性の両親に謝るという。悩んだ末、結婚式を延期し、奨学金を返済してから式を挙げることになったというではないか。彼女は、「奨学金があることがそんなに悪いことなのか。ダメなことなのか」と憤り、険悪な雰囲気だという。

 この相談に対して、最相 葉月氏が、一刀両断していた。「あなたが情けないのは、そんな彼女の生き方に関わる課題をいとも簡単に母親に話しただけでなく、これを財力で片付けようとした母親の思慮の浅さ、想像力の欠如に気づかず、付和雷同してしまったことです。」と痛快そのものだ。最相氏と同じく、「彼女がいなくなってしまいますよ」と思う。

 この相談をわざわざブログに書くのには訳がある。それは、この男性が教員であるという事だ。人の道を教えようという職業についているのに、何たる不甲斐なさ。社会で自立する人間を育てるのが教育の役目なのに、まるで自立していない人間なのだ、この男性は!同じような相談を教え子から受けたら、この人はどう応えるのだろう。本当に情けない。こんな男性とは、さっさと別れた方が良い。幸せになれないだろうし、教職失格だ。

 奨学金を自分で返還しようという彼女は立派だと思うが、突き詰めてみれば、奨学金を返還しなければならない日本の制度にも問題がある。欧米では給付が基本だ。もし、給付型の奨学金であれば、バカな母親から「奨学金は借金」と言われなかっただろう。

大阪のA男さん、教師を続けるならば、早く母親から自立しなさい!


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP