興味深い記事が掲載されていた。京都精華学園中学高等学校の生徒が、京都府内のマクドナルドの店内で、ブラインドの紐を鼻に入れ、えずきながらくしゃみをする動画を投稿したという事案である。この件について、同校が《本校生徒による不適切な行為について》という文書を学校のHPに掲載した。
文書には、
「このたび、SNS上に本校生徒による不適切な行為の動画が投稿され、多くの皆様にご不快な思いをおかけしていますことを深くお詫び申し上げます。
学校といたしましても、今回の事態を重く受け止め、関係先への謝罪とともに、厳正な指導を実施いたします。」
と謝罪している。
この謝罪に対して、ネット上では、
《なぜ、学校が謝罪するのでしょうか?生徒がしたことですが、学校に責任は…あるのかな?高校生です。本人の責任、親の責任なのではないでしょうか》
《学校側が「公衆道徳や公共のマナーに関する教育」とか言ってるけど、学校の前に家庭なんだけどな》
《校内で起きたことならいざ知らず、校外で起きたことですから学校は謝罪ではなく処分に関してだけ発表すればいいと思います》
と、学校の謝罪・責任より、親の指導・責任の問題であることを指摘する声が掲載されている。良い傾向だ。このような事件があったとき、一昔前では、
「学校はどんな指導をしているのだ!」
と、学校に苦情が寄せられ、冷たい視線が浴びせられた。私も生徒が万引きしたと店舗から連絡を受け、何回も引き取りに行った経験がある。
しかし、このように学校よりも親の責任だろうという声が出てきたことは歓迎したい。この事案も、学校外での出来事である。学校外で発生した問題事象にどこまで学校が責任を持つのかという問題だ。
世の中の流れが変わりつつあるのは良いことだし、こういう流れが一般的になれば、学校の負担も軽くなる。ただ、今回の同校の謝罪は流れに逆行するもので、声明文を出すなら、「厳正に処分した」で良いと思う。
「なぜ学校が謝罪するの?」マックで迷惑行為の高校生に「親の責任は」学校対応に疑問の声
https://news.yahoo.co.jp/articles/86ce43f1f554dfc03850a843aa7f4505acdcc909
京都精華学園高等学校 声明文
https://k-seika.ed.jp/20251016-release/
コメントを残す