N高政治部!


 角川ドワンゴ学園が運営する広域通信制高校のN高校、S高校、R高校(N高グループ)の生徒が総裁選の候補者に聞く公開討論会が9月28日、ニコニコ主催で行われた。こんなことができるのかと驚きだ。

 この公開討論会に参加したのは、同校の政治部という生徒たちが中心だ。こんな主権者教育をやっているのかと思うと、私が勤める通信制高校とは、天と地ほどの差がある。うらやましい限りだ。

 今、少子化の影響で公立高校を中心とした再編統合・廃校が相次いでいる。その一方で、通信制高校に通う生徒は10人に1人と言われており、通信制高校は急増している。通信制高校は、3つの経過をたどっている。

1段階目は、全日制の高校をドロップアウトした生徒のために、高卒資格を与えるという段階だ。
2段階目は、不登校生徒の受け入れである。これは現在も続いており、コロナ禍で急増した不登校生徒の受け皿となっており、中卒後に通信制を選択する生徒も増えている。
3段階目は、2段階目の影響により、単に高卒認定を得るというだけではなく、自己実現を目指す多様な生徒を受け入れることになっているという事だ。

このN高グループの政治部などは、その典型ではないかと思う。政治部のwebpageには、次ように書かれている。

「N高グループでは、主権者教育の一環として政治家と直接に触れ合う機会をつくり、生徒に政治を身近に感じてもらうとともに、なんらかの意図でもって情報がゆがめられることの多い政治に関する話題について、生徒のメディアリテラシーを高め、情報操作や不正確な情報に流されず自分で調べて考え判断できるようになることを目指します。」

教育の政治的中立性を確保し、政治教育を行うという意味だろう。教育基本法に定められた政治教育の趣旨に則っている。このようなことは、N高グループだからできる。他の通信制高校ではできないだろうし、ましてや公立高校で政治部をやろうという学校は無いだろう。強いて言えば、昭和の時代に各校にあった新聞部がそれに近いかもしれない。

こんな教育をやってみたいと思う。

N高グループ政治部web

https://nnn.ed.jp/attractiveness/extracurricular/club/politics


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