選挙前と選挙後


 8月12日、NHKが世論調査を発表した。意外にも石破総理の続投を支持する声が49%と多いことには驚いた。内閣支持率も上昇しているのだ。何が原因だろうと思う。石破おろしを主張しているのが、旧安倍派の金まみれの議員たちであるのも原因ではないか。今回の与党敗北を「石破さんのせいだけではない」と思っている人が多いのかもしれない。私は、経済政策で完璧に自民は敗北していると思っているのだが。

 さて、選挙前と選挙後の年代別政党支持率である。今回、NHKの調査では、30代まで一緒にされてしまっているので、厳密に比較検討をするのは難しいのだが、大まかな傾向は見て取れる。まずは、世論調査の政党支持率をグラフ化してみた。それが下のグラフだ。

特徴的なことは2点。まずは1点目。右上がりのグラフがあるが、それが自民党支持率である。年代が上がるほど支持率が上がるのは、選挙前と同じである。2点目は「特になし」は40代が突出していることである。40代は、「超氷河期世代」であり、ライフプランが見通せない世代と言われているが、そんなことがこのデータに反映しているのだろうか。
 次に自民・立民・国民・維新・参政の5党に絞ってみよう。それが次のグラフである。

そうすると、30代までの支持率は、国民→参政→自民となっており、40代でもこの3党の支持率が拮抗していることがわかる。如何に国民・参政の2党が現役世代に食い込んでいるかがよくわかる。立民は相変わらず、現役世代では低迷し、高齢層での支持で持っているし、維新は、どの世代も低迷していると言わざるを得ない。
 次にこの5党の選挙前と選挙後の支持率を見てみよう。

これをみると、次のようなことがわかる。
①自民は、50代以上で支持率を取り戻している。
②立憲は、現役世代で支持率を落としている。
③国民は、80代を除いて支持率を上げており、現役世代の伸びは大きい。
④参政党も現役世代の支持を伸ばしている。
⑤維新は、現役世代支持を回復しているが、高齢層で支持を落としている
このトレンドが、石破総理の去就、自民党内の政局、秋の臨時国会と連なる中で、どのように変化していくのか見てみたいが、もう一つ注目すべき点がある。
 次の二つのグラフは、「特になし」「わからない」である。「特になし」は、70代以外では、減っているし、「わからない」も30代までを除いて減っているのである。通常、選挙が終われば、政治に関して無関心になる傾向があるが、今回の選挙中・選挙後の結果で、もしかしたら、日本国民は「政治に目覚めた」のかもしれない。そうであってくれれば、良いのだが、これが中途半端に目覚めるとよくない。これからが正念場かもしれない。とにかく、このWATCHは続けていきたいと思う。


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