児童への不適切指導や同僚の女性教諭にパワハラを行っていた40代の男性教諭に対し、札幌市教育委員会が停職6カ月の懲戒処分したことを受けて11日、女性教諭らの代理人の弁護士がコメントを発表した。読んでみると、停職6カ月で本当に良いのかと思える事案だ。
男性教諭の不適切指導を管理職や札幌市教委に訴えた女性教諭は、全く取り合ってもらえず、逆に目を付けられる形で、自ら命を絶ってしまっている。女性教諭の遺族の方のコメントには、次のように綴られている。
娘は、A校へ赴任して間もなく、当該教諭の児童への言動を目の当たりにしました。同じ特別支援学級の教諭として、大きな衝撃を受けたことと思います。
ただA校では当該男性教諭の教育方針がまかり通っていて、逆に娘が目を付けられ、パワハラ被害を受ける結果となりました。また管理職や市教委へ行っても全く聞いてもらえないことにも絶望していました。
今回の調査で、A校での体罰・不適切指導が認定されたとのことですが、氷山の一角に過ぎないと思います。
このA小学校は一体どんな体質なのだろうと思ってしまう。未だにこんな体質の学校があることに恐ろしささえ感じてしまう。こういう教員の不適切指導や教員のパワハラ問題について、教育委員会の自浄作用が問題視されるだろう。教育評論家の妹尾氏も次のようにコメントしている。
●教育委員会の責任問題にもなるなか、自分たちで自分たちの調査をする仕組みの信頼性は高いとは言えない。
●被害者から見ても、学校も教育委員会も同じ(身内的)に見えるし、実際そういうところはあるので(教育委員会職員は校長等の元同僚といったケースもある)、調査しても納得感が低くなる。
妹尾氏の言う通りだ。このような体質を持っている札幌市教委への信頼性はかなり低くなる。民間でもフジテレビ局に見られるような無様な対応をすれば、批判の嵐にさらされる。このような「身内の問題」については、第三者委員会による検討、もしくは首長部局での対応が求められるだろう。
それにしても、このA校や札幌市教委の対応はありえない。怒りを覚える。
記事内容
「なぜもっと早く調査してくれなかったのか」不適切指導を問題視してパワハラ被害に…その後自殺「本当に無念」女性教諭の遺族がコメント発表
https://news.yahoo.co.jp/articles/e1644526d55c8fa5914ec185e9dd3aa474384293
妹尾氏のコメント
https://news.yahoo.co.jp/profile/commentator/senoomasatoshi/comments/edab6d38-184e-4f01-8a44-23de020cf972?fbclid=IwY2xjawLhRblleHRuA2FlbQIxMQABHl2nPACRQI8O1ov36vihPrj3tWmn73veu2Fgn2CZiYFR8d7w3ENFvG1fySJD_aem_AsvA74jL1ajloJR828Jy1A
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