ドジャースの大谷選手に第一子が誕生した。まずは、おめでとうと言いたい。女の子だそうだ。妻、真美子さんの出産に際し、大谷選手は、大リーグの産休制度である「父親リスト」に入り、チームを離脱した。大谷選手の件で、初めてこんな制度があることを知った。2011年に導入されたというから、ずいぶん前の話だ。過去にもダルビッシュ有選手、田中将大選手が活用していると知り、「へぇー、そうなんだ。知らなかった」と思った。期間は3日間である。
私が初めて子どもが生まれたときも男性教諭の産休制度があった。確か三日間で、先輩の同僚から、「出産当日と名前を考える日と役所に届ける休みだ」と言われた。なるほどなと思った。ところで、最近では男性の育休制度が設けられて、この育休制度を取得する男性が増えている。校長しているときも、男性教師から「育休とります」ということを言われ、「おめでとう」と言いながら、内心「どうしよう・・・」と思った経験がある。予期していなかったのだ。時代はどんどん変わっている。
私は、今、ある会社で、「話を聴く」というプロジェクトに参加している。キャリアコンサルタントの資格を活かせればと始めたことだ。今は、ある会社の管理職の方と1週間から2週間の割合で、計8回話をすることになっており、すでに4回が済んだ。その話の中で、男性社員の育休の話になった。まず、公立学校では、1か月の以上の休業の場合、講師の手配ができる。年度途中で見つかることはかなり難しく、現在のような教員不足の状況では、見つけることは至難の業であるという話から、「民間の場合はどうなのですか?」と聞くと、これはもう公立学校よりも厳しい状況だった。なんと、育休に入った社員の穴を埋める手配がなされないのだ。他部署からの配置も無いらしい。「派遣社員は無理ですか?」と聞くと、派遣社員は半年ごとの配置となり、大体、育休社員は3カ月ほどで戻ってくるらしい。その間、穴の開いた仕事は、同僚がカバーすることになるが、そのカバーも小さい子供がいたりすると、簡単には部下に頼めないらしく、結局は管理職がカバーすることになるという。なかなか民間も厳しい世界だ。
ところで、大谷選手の代わりに出場したドジャースの選手は、先頭打者ホームランを打ち、十分にその役割を果たした。民間会社は、大リーグのようにはうまくいかない。
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