今日は、3月31日、明日は4月1日で年度替わりの時期である。年度終わりと年度初めは、校長をはじめとして学校の管理職は本当に忙しい。新年度を開始するための準備の時期だからだ。管理職として最も重要なのが、人事体制の構築である。誰にどのような仕事を行ってもらうかという校内人事が重要になる。と言っても、昨今は校内人事に着手する前に、必要な人員が揃うかという問題の方が大きいのだ。
私が校長をしていた時、教育庁から次年度人事の内示を受け取ると、その中に「講師」という記載があったりする。非正規雇用の常勤講師枠だ。前年度から継続して講師として働いてもらう人が決まっていればそれでよい。しかし、正教諭の枠が常勤講師の枠になってしまった場合、新たに講師を探さなければならない。これがなかなか大変なのだ。市町村レベルだと、教育委員会が人を探して配置してくれるという話も聞くが、大阪府立高校では校長が講師を手配しなければならないのだ。この数年、教員不足が問題となっている。正教員どころか常勤講師も見つからないという事が度々起こるのだ。ときたま、私のような人間にまで、「講師できますか?」と電話が入るぐらいなのだから、余程人探しが大変なのだろう。
この教員不足の問題については、慶応義塾大学 教職課程センター 教授 佐久間亜紀氏が詳しい。氏の著書である「教員不足──誰が子どもを支えるのか」は、この問題について学術的に分析した良著である。是非、読んでほしい。特に読んでほしいのは文科の官僚だが、彼らは読むだろうか。読まないだろうな。
とにかく、明日4月1日、全国の学校で万全の体制で臨むことができる学校はどれだけあるのだろう。31日の今日も校長先生は、学校に出勤し講師探しに躍起になっているのではないだろうか。この問題、じわじわと学校崩壊に向かっているにも関わらず、世間は気づかない人が多いのが、残念だ。
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