NHKの「100カメ」がおもしろい。100台のカメラを設置して、あらゆる視点で現場を撮影し、リアルな場面を放送する番組だ。特に、大河ドラマシリーズがおもしろい。3月28日も現在放映中の「べらぼう」の撮影現場に100カメが入った。現場に入ったのは、小芝風花演じる花の井の花魁道中のシーンと吉原の祭り、俄祭りのシーンだ。
あの小芝風花のゾクッとするような色気のある花魁道中のシーンが、スタジオの中とはいえ、35度の室内気温の中で撮影されたのには驚かされた。汗で花魁の白粉が落ちてくるのである。メイクさんの苦労は半端ではない。ディレクターが、花魁のアップを撮影した時、「口のアップがいい!」と言って、「口のアップ行くよ」と決めたときの、メイクさんのリアクションがおもしろい。「口のアップ好きなんだから・・・」と裏でこぼしながら、化粧直しをするのだ。そして、何よりも面白かったのは、チーフ助監督の野村さんだ。カメラワークの確認のため、花魁の役をやったり、その花魁に見入る長谷川平蔵の役をやったり。そのシーンが、妙に役に嵌っている。表情まで作っているのだから面白い。いやいや、面白いと言っては失礼だろう。野村さんのプロ根性がそこに現れているからだ。
100カメは、現場のリアルを伝えるから面白い。特に大河ドラマシリーズは、ドラマという虚構を創り上げるために、その制作者達のリアルを伝えているから、尚のことおもしろい。スタッフたちのプロ根性が見られるからだ。やはり、リアルな現場の人間模様は、ドラマよりもドラマである。
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