2月11日に、小学校に英語が教科として導入されたことによって、①英語嫌いが増えていること②英語の学力の2極化が起こっていることを提起している和歌山大学江利川春雄名誉教授の記事を紹介した。いろんな方にブログを読んでいただいてありがとうございます。賛否いろいろな意見があるようです。そこで、私なりに11日の午後から調べてみました。何を調べたかというと、各都道府県の高校入試の得点分布である。データをwebで公開しているのは、北海道、青森県、岩手県、茨城県、神奈川県、静岡県、鳥取県、大分県、鹿児島県である。
テストの難易度によって、上位に分布の「山」が来るのか、下位に来るのかが違うので、英語嫌いによる英語力の低下という問題は、このデータからは見えない。ただ、以下に示すように、国語・数学・英語・社会・理科の教科の中で、英語だけが下位に集中している県は、確かに多かった。2極化という点では、鳥取県だけが2極化の兆候を示しているという結果である。しかし、このデータから結論を導き出すのは難しいだろう。
小学校の英語教育の導入についての効果検証を行う必要がある。次期学習指導要領のあり方にも関わってくる問題だ。
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