今日は、2024年12月31日、大晦日である。新聞やテレビでは、2024年を振り返る報道がされている。このブログでも、2024年を自分なりに振り返ってみようと思う。まず、2024年を振り返って思うことは、今年は選挙イヤーだったということだ。どれだけの国で選挙が行われたかというと、実に、37億人、世界人口の半分に当たる人に投票する機会があったということだ。改めて感心するのは、選挙という民主主義のツールを採用している国がそれだけあるということだ。権威主義的な国であれ、そうでない国であれ、国の民主主義度の違いはあれど、選挙というツールが人類に根付いていることに感心する。
さて、この選挙イヤーで最も注目を浴びたのは、やはりアメリカの大統領選であろう。私は、トランプの下品さがどうも受け入れがたく、民主党のハリス氏を支持してきた。と言っても選挙権は無いので、外野からの応援でしかないのだが。結果は、トランプ氏の圧勝に終わった。支持率の調査では、トランプ氏とハリス氏は、結構拮抗しているという報道がなされていたが、一体あの世論調査結果はなんだったのか。CNNもABCも何を見ていたのかと思う。マスメディアの「切り取り方」にも問題があると思わざるを得なかった。
2つ目は、そのマスメディアの報道に対する不信とSNS報道の躍進だろう。顕著だったのは、都知事選の「石丸現象」と兵庫県知事選の斎藤知事当選である。どちらもSNSで活発に報じられ、石丸氏は都知事選2位に、そして斎藤氏は知事に返り咲いた。この結果に対して、「オールドメディアの敗北」と言われるようになった。特に兵庫県知事選では、SNSのバズり具合が半端ではなく、選挙のあり方を根本から変えるまでに至った。
3つ目は、衆議院選、与党の敗北、少数与党への転落だろう。この結果により、日本の政治がダイナミックに動き始めた。国民が、自分の一票で政治が動くことを実感できた選挙ではないか。この選挙結果の余震は、来年の参議院選挙へと続き、野党、特に立憲民主党の態度の在り方ひとつで、政権選択選挙の衆参同時選挙にもなり得る。野田代表がどこまでヘゲモニーを発揮できるかにかかっているだろう。野田さんが、薩長同盟のときの西郷隆盛のような度量を見せてくれることを願いたい。
4つ目は、自民党総裁選でも、衆議院選挙でも積極財政派が勢力を伸ばしたことである。自民党総裁選では、党員が投票した第1回選挙では、積極財政派の高市氏が1位になった。衆議院選挙は言わなくても分かる。国民民主党の躍進だ。政府は、増税では国は栄えないという基本をもう一度根本に置く必要がある。
最後に、2025年である。日本では、参議院選挙が予定されている。衆参同時選挙にも石破首相は触れており、政局がどうなるかまるで分らない。そして、お隣韓国の大統領選、ドイツの国政選挙が控えている。2025年も2024年の選挙イヤーの余波がまだまだ続きそうだ。
=2024年に選挙が行われた国と地域=
2024年12月 1日 ルーマニア
2024年11月30日 アイスランド共和国
2024年11月29日 アイルランド
2024年11月24日 ルーマニア
2024年11月15日 スリランカ民主社会主義共和国
2024年11月5日 アメリカ合衆国
2024年10月21日(一回目)、11月3日(二回目) モルドバ共和国
2024年10月30日 ボツワナ共和国
2024年10月27日 日本
2024年10月27日 ブルガリア共和国
2024年10月27日 リトアニア共和国
2024年 9月29日 オーストリア共和国
2024年 9月22日 スリランカ民主社会主義共和国
2024年 9月10日 ヨルダン・ハシミテ王国
2024年 8月14日(一回目)、8月19日(二回目)キリバス共和国
2024年 7月28日 ベネズエラ・ボリバル共和国
2024年 7月15日 ルワンダ共和国
2024年 7月15日 シリア・アラブ共和国
2024年 7月 7日 フランス共和国
2024年 7月 4日 グレートブリテン・北アイルランド連合王国(英国)
2024年 6月29日 モンゴル国
2024年 6月28日 イラン・イスラム共和国
2024年 6月 9日 ベルギー王国
2024年 6月6日〜6月9日 欧州
2024年 6月 2日 メキシコ合衆国
2024年 6月 1日 アイスランド共和国
2024年 5月29日 南アフリカ共和国
2024年 5月26日 リトアニア共和国
2024年 5月19日 ドミニカ共和国
2024年 5月 5日 パナマ
2024年 4月21日 モルディブ共和国
2024年 4月19日〜6月1日 インド
2024年 4月17日 クロアチア共和国
2024年 4月17日 ソロモン諸島
2024年 4月10日 大韓民国
2024年 4月 6日 スロバキア共和国
2024年 3月24日 セネガル共和国
2024年 3月17日 ロシア連邦
2024年 3月10日 ポルトガル共和国
2024年 3月 1日 イラン
2024年 2月14日 インドネシア共和国
2024年 2月11日 フィンランド共和国
2024年 2月 8日 パキスタン・イスラム共和国
2024年 2月 7日 アゼルバイジャン共和国
2024年 2月 4日 エルサルバドル共和国
2024年 1月26日 ツバル
2024年 1月13日 台湾
2024年 1月 9日 ブータン王国
2024年 1月 7日 バングラデシュ人民共和国
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