若者の自己実現


 9月29日の日曜日、10月12日、13日の行われる地車祭の試験曳が行われた。昼から夜までだんじりが市内を移動した。私の住んでいるところは、西代神社の目の前である。神社に隣接して、自治区の施設があり、だんじりの倉庫や集会所がある。西代地区のだんじりも出発するので、少し見学した。私も若いころは、だんじりを曳き、だんじりの上で旗を振っていた経験がある。
 だんじりの曳航で目にしたのは、現代の若者の自己実現の事情である。写真を見てほしい。

 だんじりの曳航について回る女子高生(?)(中学生かもしれない)の姿が、凄まじい。これが、この子たちの表現なのだろうと思うが、どうなのだろう。これが美しいと思っているのだろう。そういうことを感じて、他地区のだんじりに関わる若者と出会うと、同じような感じだった。女の子は、でっかい赤いリボンを頭につけて、だんじりにそばにいた。

 この写真は、だんじりが納められている倉庫の上に掲げられた青年団の団長の垂れ幕だ。如何にも「俺が団長だ!」と世間に知らしめている。これも若者の自己実現、自己表現の一つなのだろう。私の世代ではなかったことだ。どうも、自己が肥大しているのではないかと思う。何となく違和感を持ってしまうのは、もう私が老人だからだろうか。


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