中国政府は隠ぺいするな!

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 深圳の日本人学校に通う小学生が卑劣な中国人に刺殺されてしまった。心から哀悼の意を表したい。蘇州でも同様の事件が発生し、今年度で2件目である。いずれの事件でも中国当局は、「捜査中」などの説明に終始し、全容を明らかにしようとしない。中国政府は隠ぺい工作をやめて、直ちに全容を明らかにすべきだ。
 相次ぐ事件が、中国政府が長年行ってきた「愛国教育」=反日教育と関係が無いと考えない日本人はいないだろう。もし、中国政府が、日本政府に対して真摯な対応を取らないならば、「日本人の安全が確保されない」として、日本政府は毅然とした対応をするべきだろう。前中国大使の垂氏も「悪意と誤解に満ちた動画やSNSが氾濫している」と指摘している。このような事態に対して、毅然と対応するように中国政府に厳しく申し入れをすべきだろう。
 とかく、日本の対中国外交は弱腰である。今、中国の経済は減速方向である。不動産バブルがはじめ、天文学的数値に近い不良債権があると言われている。膨れに膨れた巨大で見にくい腫物のような経済状態なのだ。いつ破裂してもおかしくない。このような状況に日本の民間会社が巻き込まれてはいけない。徐々に、そして静かに、そして大胆に、中国から手を引くことが肝要だ。もし、この事件で、中国政府がきちんとした対応をしないなら、中国からの引き上げを開始・加速すべきだろう。そのような処置を行うことも含めて、日本政府は本腰を入れて対応しなければならない。

 また、日本大使館も日本人学校の児童生徒を守る術を取らなければならない。この学校には徒歩で通学していたという。私が、大学院時代にタイで海外研修した時、バンコクの日本人学校を訪問した。それも朝早くである。何のためかというと、登校風景を視察するためである。びっくりしたのは、大型バスが続々と学校に到着するのだ。このバスは、全ての児童生徒の家からのドアtoドアらしい。なぜ?と思うだろうが、日本人の子どもたちが誘拐の対象になっているからである。日本人学校に通う子どもたちの親は、日本の大手企業勤務の場合が多い。そのために金銭目的の誘拐対象になるのだ。中国でも同じような措置が必要ではないかと思う


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