河内長野市総合計画を考えてみたーその3

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 「河内長野市総合計画を考えてみた」も今回が最後である。最後は、交流人口を如何に増やすかということだ。二つのコンセプトで考えてみた。一つはスポーツ、もう一つは歴史遺産である。わかりやすい歴史遺産から話をしたい。現在河内長野市には、3つの日本遺産がある。
中世に出逢えるまち~千年にわたり護られてきた中世文化遺産の宝庫~
女性とともに今に息づく女人高野~時を超え、時に合わせて見守り続ける癒しの聖地~
「葛城修験」- 里人とともに守り伝える修験道はじまりの地

である。この中でも、楠木正成を中心に南北朝の遺産は多い。観心寺・金剛寺などは、南北朝の遺産そのものだ。そして、手つかずになっているのが、烏帽子形城である。現在、烏帽子形神社があり、神域として発掘・再現などが行われていないが、中世から戦国まで続く山城である。河内長野市と三日市町の間の比較的都市部にポコッとある山城なのだ。堀や本丸の礎石などは確認されているが、もっと整備し観光化することが出来るのではないかと思う。大阪府大東市にある三好長慶が築いた飯森山城も、山城として注目を浴びているが、まだまだ整備されていない。この飯森山城や烏帽子形城は、城好きにとってはたまらない城である。是非、整備してほしい。
 さらに、南北朝時代に活躍した武将を初めとしたさまざまな人物のアニメ化である。アニメとしてキャラクターを際立たせることで、河内長野市はより注目を浴びるだろう。北条時行を主人公にした「逃げ上手の若君」をご存じだろうか。時行は、滅亡した鎌倉幕府を再興しようとしたが失敗し、歴史の中ではほとんど注目されていない人物だ。それがアニメ化される事で、かなりの注目を浴びている。楠木正成を中心にした楠木一族は、話題に事欠かない。なぜもっと注目されないのだろうと思う。

 次に、スポーツである。河内長野市を現在注目を浴びているアーバンスポーツのメッカとしたいと思う。アーバンスポーツとは、ボルダリング、BMX、スラックライン、パルクール、トランポリン、スケートボード、3×3などである。特に、ボルダリング、BMX、スケートボードの近畿一の施設を建設し、若者を河内長野市に呼び込みたい。土地はいくらでもありそうだ。また、近隣の市町と協力して、金剛山山麓ロードレースや、BMXのダウンヒルレース、ヒルクライムレースを開催し、アウトドアスポーツのメッカになればと考えている。また、河内長野市には、キャンプ場はあるがオートキャンプ場が無い。せっかく豊かな自然があるのにもったいない。大阪の中心地から1時間余りのアクセスで自然に触れることが出来ることを最大限のウリにすべきだろうと思う。

以上、3回にわたって河内長野市の総合計画について、夢物語の内容も含め、投稿してきた。まとめると下図のようになる。新しい市長が誕生して、河内長野市も何か動きそうな雰囲気がある。今回のワークショップもその一つではないかと思っている。一歩でも前に進んでくれると嬉しい。


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