河内長野市政ワークショップ

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 8月25日、河内長野市役所主催のワークショップに参加した。正式名称は、「(河内長野市総合政策部政策企画課)市民ワークショップ」である。何のことかというと、河内長野市の第5次総合計画が間もなく終了し、第6次の策定に入る。その策定にあたり、市民の声やアイデアをできる限り盛り込んでいこうというものである。5人から6人の班編成で6班。コーディネーターは、東京大学の三村教授である。三村教授が河内長野市出身というのは、会に参加して初めて知った。ワークショップ参加にあたり、三村教授から事前に考えておくことが示された。一つ目は、「他にない河内長野市の良いところ20以上」、「今後10年間でめざす日本一〇〇な河内長野市を5つ以上」である。私も、参加する三日前くらいから考えだした。

 私はB班、5名である。私より年長の70歳以上の男性、そして河内長野市総合案内係の女性の方、同年配の女性の方、そしてこの夏、市会議員に当選した林議員である。中々、年齢も性別もバランスの良い班だ。ワークショップのお決まりの自己紹介(今回は、相手から聞き出したことを紹介する他己紹介)から始まり、リーダーの決定である。リーダーは一番年長の方が自分でやるというので、すんなり決まった(が、これが後ほど問題を起こす)。他にないところを書きだす個人ワーク→KJ法によるグループセッションである。最初は、「河内長野市の他の市にないところ」からの話し合いだ。まあ、順調に進んでいったが、グルーピングがなかなか進まない。リーダーの年長さんと他の班員の問題意識に段々とずれが生じてきた。まあ、いいかと私は口出しせずに、黙っていた。
 休憩を挟んで、いよいよ本番、「日本一〇〇な河内長野市」を決める。5人全員10個以上書き出し、グルーピングをするのだが、その段階で班員の意見に年長リーダーがいろいろと批判めいたことを言いだす。これはブレインストーミングでは、ルール違反だ。段々と班の雲行きが怪しくなって、年長リーダーは、自分の思いや考えだけを述べはじめ、他の人の意見には批判する。誰も何も言わなくなりそうだったので、あまり言いたくなかったが、自分が言うしかないと思い、「ブレインストーミングになっていませんよ」とびしっと言った。これで、やっと話し合いが元の軌道に戻った。

 さて、我が班の日本一〇〇な河内長野市の中身は、「日本一地震に強い河内長野市」と「中世に出会える日本一の河内長野市」が拮抗した。事実、河内長野市の地盤は固く、水資源も豊富で、淀川水系が30%、石川水系が70%である。たとえ南海トラフ地震で淀川からの給水が止まっても、河内長野市は水の確保ができる街なのだ。投票の結果、決まったのはなぜか私が提案した「中世に出会える日本一の河内長野市」(地震に強いも提案していたが・・・)だった。そこで、これを実現するために何をするかということを考える。横で、年長のリーダーが「なぜ中世が良いのか・・・」とグダグダと言い出すので、黙っていようと思ったが、時間も無いので、「河内長野は中世しかないじゃないですか。戦国の歴史もないし、平安時代も無い。ましては明治の産業遺跡も無いですよね。河内長野市のウリは、中世なのですよ」と、ピシッと言った。
 
 そんなこんなで、やっと議論をまとめて、さて誰が発表するかとなると、みんなが私を指さすので、仕方なく発表してしまった。今日は絶対に目立たないでおこうと思ったのだが・・・。6班の発表を終えて、全員で自分以外の班で良い班に投票することになった。1位は、11票獲得したD班。「日本一おいしいカレー給食が食べられる河内長野市」である。中々、いいキャッチフレーズだ。しかも、このアイデアを出したのが、長野高校の16歳の高校生、プレゼンもしっかりしている。彼は、生徒会の執行部で頑張っているらしい。中々、やるじゃないか!長野高校!
 
 高校生の頑張りに出会えた有意義なワークショップでした!河内長野市の未来は明るい!


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