夏のキャリア教育


 今、読売新聞の教育ルネサンスで「夏のキャリア教育」が連載されている。今日で2回目だ。1回目は、リケジョに向けたイベント、そして今日は留学に関する内容が掲載されていた。とても良いことだと思う。私も、校長時代に「とにかく、夏休みは学校で体験できないことを体験しよう」と生徒に呼び掛けた。学校は、授業+行事+部活動という3色で彩られることが多い。授業のある時は、それでよいと思うが、これでは刺激が足りない。大学や民間の施設、そして研究所などが高校生向けに様々なイベントをしている。いろんなところに首を突っ込んでみて、体験することで新たな自分の発見、新たな出会いをするべきというのが、私の生徒に伝えたいことの趣旨だった。どれだけの生徒が、この趣旨を理解して一歩を踏み出してくれただろうか。

 私が校長をしていた時は、まだまだ「探究」という言葉がトレンドにもなっていなくて、「ナニそれ?」という状態だった。生徒達も、夏休みは部活動に熱心に取り組み、学校の外に学びに行くという時代ではなかったように思う。邪道とは思いながら、大学受験に絡めて話もした。AO入試、今でいう総合選抜型入試であるが、この入試は、一般入試では測りきれない個性豊かなユニークな力を測るものである。ある大学の教授によると、AO入試の面接は、本当につまらないと言われていた。というのも、
  「高校時代に頑張ったことや体験したことは何ですか?」
という問いに対して、ほとんどの生徒が、部活動や行事をテーマに答えるらしい。総合型選抜入試では、このような回答をする生徒を求めていないのだ。他の受験生と違うことを回答をする生徒は求めているのだ。そんなことを生徒に伝えたこともある。もう、10年近く前の事だ。今では、ずいぶん変わったかもしれない。どうだろうか。

現役高校生諸君、もしこのブログを読んだら、人とは違う体験をこの夏にやってみよう。高1・高2が絶好のチャンスだ!


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