いじめ事案-教員の罪

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 2023年3月に兵庫県相生市で、中学2年生の男子生徒が自死した事案で、第三者委員会が調査報告書を公表した。計36件のいじめ事案が認定されている。生徒によるいじめもさることながら、教員の行為についても言及されている。まだ、報告書が公表されていない(6月10日の段階)ので、新聞の切り取り方でしかわからないが、こんな事実が書かれていた。
「自殺を図る前日、男子生徒がごみ箱に捨てようとしたメモを拾った教員が、同級生の前でそれを読み上げた行為も、生徒に苦痛を与えたと指摘した。」
「教員らが同級生らの行為を「矮小化」して捉えていたことや、保護者からの訴えを受けて一部の行為を認識した後も、いじめ防止対策推進法に基づく対応チームを組織しなかったことを問題視した。」


どういうことなのだろう?なぜ、これほどいじめ行為が軽視され、そして加担したと言われても仕方がない行為をするのだろうか。自死した生徒は、いじめの対象になっていると認識されていたはずだ。メモにどんな内容が書かれていたかはわからないが、それを「同級生の前で読む」という行為は、あまりにも配慮に欠けている。もし、この時教員が生徒に寄り添う行動をとっていれば、生徒は自死しなかったかもしれない。そう思うと、教員の行為が、如何に罪深いかがわかる。

 保護者の次の言葉は、とても重い。全ての教員が受け止める必要がある。
「休まずに通学していたが、休ませればよかった。わずかながら学校を信頼したが、今は一切信用していない」


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